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それぞれの後編
第11章 サディスティック・マリッジ〜第六章・秋〜【ドキドキディナー】
家に着いてホッとしたと同時に、この熱を収めたくて堪らなくなる。
リビングでワイシャツの首元を緩める琉。
愛里咲は、その背中に抱き着いた。
「何? 俺、喉渇いた」
キッチンの方へ歩き出そうとする琉。
回した腕に力を込め、愛里咲は琉にしがみ付いた。
「お願い……っ」
「何のお願い?」
「……っ……」
気恥ずかしくて口で答えられない代わりに、愛里咲は琉にギューギューと抱き着いた。
「エレベーターの中で、男と見つめ合ってたよな?」
愛里咲に背を向けたままの琉から、冷たい反応が返ってくる。
「見つめ合ってなんか…」
そこまで言って、愛里咲はハッとした。
確かに早く降りて欲しいと、エレベーターに同乗していた男性を見ていた。
そして、その視線が絡めば、何故か逸らす事が出来なかった。
「目の前に俺が居るのに、愛里咲は俺の後ろのオヤジに熱〜い視線送ってるんだもんな」
(───ヤキモチ⁉︎ )
琉の言葉が、愛里咲の身体の熱を一気に上げた。
リビングでワイシャツの首元を緩める琉。
愛里咲は、その背中に抱き着いた。
「何? 俺、喉渇いた」
キッチンの方へ歩き出そうとする琉。
回した腕に力を込め、愛里咲は琉にしがみ付いた。
「お願い……っ」
「何のお願い?」
「……っ……」
気恥ずかしくて口で答えられない代わりに、愛里咲は琉にギューギューと抱き着いた。
「エレベーターの中で、男と見つめ合ってたよな?」
愛里咲に背を向けたままの琉から、冷たい反応が返ってくる。
「見つめ合ってなんか…」
そこまで言って、愛里咲はハッとした。
確かに早く降りて欲しいと、エレベーターに同乗していた男性を見ていた。
そして、その視線が絡めば、何故か逸らす事が出来なかった。
「目の前に俺が居るのに、愛里咲は俺の後ろのオヤジに熱〜い視線送ってるんだもんな」
(───ヤキモチ⁉︎ )
琉の言葉が、愛里咲の身体の熱を一気に上げた。