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それぞれの後編
第11章 サディスティック・マリッジ〜第六章・秋〜【ドキドキディナー】
愛里咲の身体が大きく反り返る。

「ああっ、琉ちゃ…っ…‼︎ 」

甘く悶えるその声を聞けば、琉はまたスッと腰を引き、愛里咲は熱の引かれた空洞に強い疼きを覚える。


「やだっ…琉ちゃん…?」

媚薬のせい?
焦らされる身体が熱くて堪らない。

愛里咲は顔を歪め、惜しげも無く涙を流した。


「どうして欲しい?」

腰を引いた状態のまま、琉は愛里咲を見下ろす。

意地悪く歪む琉の口元に、愛里咲の身体はゾクゾクと粟立った。


「もっと…ちゃんと…して…欲しい……」

「それじゃ全然わかんねぇ」

冷たく細められる琉の瞳。

愛里咲の身体はビクリと小さく揺れる。なのに、心臓はドキドキと期待に高鳴り始める。


「……どうして欲しい?」

もう一度、琉は愛里咲に聞く。

「─────…っ」

茹でた蛸にも負けないくらい、顔を赤らめる愛里咲。

震える唇から、卑猥な言葉をどうにか紡ぎ出した。

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