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それぞれの後編
第12章 サディスティック・マリッジ〜第七章・冬〜【立場逆転⁉︎】
「何⁉︎ 人の顔見て笑うって酷くない⁈ 」
チャペルを出てすぐ、愛里咲は琉へと詰め寄った。
「ホントよく泣くヤツだなと思ってさ。俺らの結婚式の時、メイク担当の人、途中からキレてたよな」
”酷過ぎる! 隠し様がないじゃないですか‼︎ 私への挑戦ですか⁉︎”
控え室や待機場所に戻る度、メイク担当から怒られていた愛里咲。
その日を思い出し、琉はまた笑い出す。
ムッと琉を睨む愛里咲。膨らむその頬に、琉の手が触れた。
優しく目を細め、その端正な顔が愛里咲をジッと見つめる。
ドキドキと騒ぎ出す愛里咲の心臓。同時に頬が異常に熱くなる。
「……なっ…何?」
絞り出した愛里咲の声は裏返っていた。
「ぶっ…すげーブス顔」
式の最中、ほとんど泣いていた愛里咲。
その顔をマジマジと見た後、琉は腹を抱えて笑い出した。
チャペルを出てすぐ、愛里咲は琉へと詰め寄った。
「ホントよく泣くヤツだなと思ってさ。俺らの結婚式の時、メイク担当の人、途中からキレてたよな」
”酷過ぎる! 隠し様がないじゃないですか‼︎ 私への挑戦ですか⁉︎”
控え室や待機場所に戻る度、メイク担当から怒られていた愛里咲。
その日を思い出し、琉はまた笑い出す。
ムッと琉を睨む愛里咲。膨らむその頬に、琉の手が触れた。
優しく目を細め、その端正な顔が愛里咲をジッと見つめる。
ドキドキと騒ぎ出す愛里咲の心臓。同時に頬が異常に熱くなる。
「……なっ…何?」
絞り出した愛里咲の声は裏返っていた。
「ぶっ…すげーブス顔」
式の最中、ほとんど泣いていた愛里咲。
その顔をマジマジと見た後、琉は腹を抱えて笑い出した。