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それぞれの後編
第12章 サディスティック・マリッジ〜第七章・冬〜【立場逆転⁉︎】
宴も中盤に差し掛かった頃、隣接するテーマパークのキャラクターが会場内に登場した。
そのキャラクターから、抽選でプレゼントがもらえるというのだ。
「1位の商品は、テーマパークのペアチケットだって!」
愛里咲が興奮気味に、隣に座る琉に話し掛けた。
「明日佐藤さんたちと行く約束だろ」
ため息交じりにそう言う琉の横から、飯村がヒョコッと顔を覗かせた。
「俺が当てたら、愛里咲さん一緒に行って下さいね」
「え?」
「は?」
愛里咲と飯村の視線を遮るように、琉は飯村の方へと身体を向けた。
「お前さ…」
「琉、お前の為に奮発したんだ! 絶対当てろよ‼︎ 」
琉の言葉を遮って、新郎席から佐藤が叫ぶ。
「だったら普通にプレゼントしてくれればいいのに」
新郎席で両方の親指を立て、満面の笑みを浮かべる佐藤。ため息混じりの琉の言葉に、愛里咲も苦笑いで頷いた。
そのキャラクターから、抽選でプレゼントがもらえるというのだ。
「1位の商品は、テーマパークのペアチケットだって!」
愛里咲が興奮気味に、隣に座る琉に話し掛けた。
「明日佐藤さんたちと行く約束だろ」
ため息交じりにそう言う琉の横から、飯村がヒョコッと顔を覗かせた。
「俺が当てたら、愛里咲さん一緒に行って下さいね」
「え?」
「は?」
愛里咲と飯村の視線を遮るように、琉は飯村の方へと身体を向けた。
「お前さ…」
「琉、お前の為に奮発したんだ! 絶対当てろよ‼︎ 」
琉の言葉を遮って、新郎席から佐藤が叫ぶ。
「だったら普通にプレゼントしてくれればいいのに」
新郎席で両方の親指を立て、満面の笑みを浮かべる佐藤。ため息混じりの琉の言葉に、愛里咲も苦笑いで頷いた。