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それぞれの後編
第12章 サディスティック・マリッジ〜第七章・冬〜【立場逆転⁉︎】
「ていうか、琉! なんでチケット当てなかったんだよ」
琉の隣へと、主役の佐藤がやって来る。
「どうせ今夜ここに泊まるんだから、割引券でも充分有難いです」
言いながら、摩美が並々入れるビールを飲み干す琉。
「という事で、明日は俺らも一緒に行きますから! 愛里咲さん、これ美味しいですよ。交換しませんか?」
サラリとそう言って、飯村は自分の元へと運ばれて来たお酒を愛里咲の前に置く。
「はぁ⁈ 何が”という事で”だよ⁉︎ 何で勝手にそんな話になってんの?」
Wデートの筈が、会社の仲間9人で行く事になってしまった。
今頃それを聞かされた佐藤は、琉に抗議の声を上げた。
「……………」
無言で飯村を睨む琉。
以前のように愛里咲を狙っている風でもなく、琉と愛里咲の仲を壊そうという風でもない。なのに、やたら琉の前で愛里咲にちょっかいを出す飯村。
(……単に俺をからかって遊んでんのか? ムカつく)
琉は、飯村が愛里咲に渡したお酒を一気に飲み干した。
琉の隣へと、主役の佐藤がやって来る。
「どうせ今夜ここに泊まるんだから、割引券でも充分有難いです」
言いながら、摩美が並々入れるビールを飲み干す琉。
「という事で、明日は俺らも一緒に行きますから! 愛里咲さん、これ美味しいですよ。交換しませんか?」
サラリとそう言って、飯村は自分の元へと運ばれて来たお酒を愛里咲の前に置く。
「はぁ⁈ 何が”という事で”だよ⁉︎ 何で勝手にそんな話になってんの?」
Wデートの筈が、会社の仲間9人で行く事になってしまった。
今頃それを聞かされた佐藤は、琉に抗議の声を上げた。
「……………」
無言で飯村を睨む琉。
以前のように愛里咲を狙っている風でもなく、琉と愛里咲の仲を壊そうという風でもない。なのに、やたら琉の前で愛里咲にちょっかいを出す飯村。
(……単に俺をからかって遊んでんのか? ムカつく)
琉は、飯村が愛里咲に渡したお酒を一気に飲み干した。