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それぞれの後編
第13章 サディスティック・マリッジ〜第八章・冬〜【これからもずっと】
「んじゃ、1時間後にチェックアウトしてホテルロビー集合ね」
「はい」
ホテル隣接のコンビニ前で、愛里咲は佐藤と芽衣と別れる。
コンビニ店内で琉の朝食を買い、愛里咲は1人部屋へと向かった。
(………あれ? 森永さん?)
愛里咲の泊まった部屋の前に、気合の入った私服姿の摩美が立っていた。
どうやらインターホンを鳴らした後らしく、部屋の中から眠そうな琉が顔を出した。
「やーん♡ 琉先輩の寝癖、初めて見たぁ。可愛いっ‼︎ 」
前髪の一部がピョコリと立ち上がった琉の寝癖。
結婚して1年以上経つが、愛里咲だって初めて見る。
その寝癖をペタペタと触る摩美の手を、琉は鬱陶しそうに払った。
「一階のロビー集合だろ? そこで待ってろよ」
「えー! 部屋に入れてくれないんですかぁ⁈ 」
琉の腕に、自分の腕を絡める摩美。
訝しげに2人を見つめる愛里咲の視線に琉が気付いた。
「……覚悟があるなら入れよ」
意地悪く持ち上げられた口端と、いつもより低い琉の声。
「はぁい」
ご機嫌に返事をして中へと入る摩美。
「……私は覚悟がないので入りません」
踵を返した愛里咲を強引に引き寄せ、琉は部屋へと入った。
「はい」
ホテル隣接のコンビニ前で、愛里咲は佐藤と芽衣と別れる。
コンビニ店内で琉の朝食を買い、愛里咲は1人部屋へと向かった。
(………あれ? 森永さん?)
愛里咲の泊まった部屋の前に、気合の入った私服姿の摩美が立っていた。
どうやらインターホンを鳴らした後らしく、部屋の中から眠そうな琉が顔を出した。
「やーん♡ 琉先輩の寝癖、初めて見たぁ。可愛いっ‼︎ 」
前髪の一部がピョコリと立ち上がった琉の寝癖。
結婚して1年以上経つが、愛里咲だって初めて見る。
その寝癖をペタペタと触る摩美の手を、琉は鬱陶しそうに払った。
「一階のロビー集合だろ? そこで待ってろよ」
「えー! 部屋に入れてくれないんですかぁ⁈ 」
琉の腕に、自分の腕を絡める摩美。
訝しげに2人を見つめる愛里咲の視線に琉が気付いた。
「……覚悟があるなら入れよ」
意地悪く持ち上げられた口端と、いつもより低い琉の声。
「はぁい」
ご機嫌に返事をして中へと入る摩美。
「……私は覚悟がないので入りません」
踵を返した愛里咲を強引に引き寄せ、琉は部屋へと入った。