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それぞれの後編
第13章 サディスティック・マリッジ〜第八章・冬〜【これからもずっと】
ブンブンと腕を振って、愛里咲は琉の手を振り解こうとする。
だが、ガッチリと捕まえられた腕はビクともしない。
「何でドア開けたの⁈ 」
「愛里咲がカードキー忘れたのかと思ったんだよ」
言いながら、琉はドンッと愛里咲を壁に押し付けた。
ドアから数歩しか離れていない。
もしかしたら廊下に丸聞こえかもしれない。
でも、今の愛里咲にはそんな事を気にする余裕はなかった。
「じゃあ、何で森永さんを部屋に入れたの⁉︎ 」
尚も大きな声で喚く愛里咲。その唇を琉は自身の唇で塞いだ。
「─────…っ⁉︎ 」
ソファーに座った摩美が息を飲む音が聞こえる。
唇を重ねたまま、琉はゆっくりと摩美の方へ視線を向けた。
「……見せつけてやるため」
唇を離した琉は、愛里咲の顔を覗き込み、濡れたその唇を指でそっとなぞる。
「……っ……」
妖艶なその仕草に、愛里咲はただ見惚れていた。
だが、ガッチリと捕まえられた腕はビクともしない。
「何でドア開けたの⁈ 」
「愛里咲がカードキー忘れたのかと思ったんだよ」
言いながら、琉はドンッと愛里咲を壁に押し付けた。
ドアから数歩しか離れていない。
もしかしたら廊下に丸聞こえかもしれない。
でも、今の愛里咲にはそんな事を気にする余裕はなかった。
「じゃあ、何で森永さんを部屋に入れたの⁉︎ 」
尚も大きな声で喚く愛里咲。その唇を琉は自身の唇で塞いだ。
「─────…っ⁉︎ 」
ソファーに座った摩美が息を飲む音が聞こえる。
唇を重ねたまま、琉はゆっくりと摩美の方へ視線を向けた。
「……見せつけてやるため」
唇を離した琉は、愛里咲の顔を覗き込み、濡れたその唇を指でそっとなぞる。
「……っ……」
妖艶なその仕草に、愛里咲はただ見惚れていた。