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それぞれの後編
第13章 サディスティック・マリッジ〜第八章・冬〜【これからもずっと】
「勝手に2人でヤッてれば⁉︎ 」
愛里咲を突き飛ばし、摩美は勢い良く部屋を飛び出して行った。
その勢いに押され、よろけた愛里咲を抱き止める琉。
パンッと小さな破裂音が足元から聞こえた。
「あ! 琉ちゃんの朝ご飯!」
床に転がったコンビニ袋。
愛里咲の言葉に、琉がそれを拾い上げた。
「中は無事みたいだぞ」
ガサガサと袋の中を確認した琉。
その言葉に、愛里咲はホッとため息を吐いた。
「良かったぁ…」
「……メロンパン以外は」
安堵する愛里咲の言葉に重ねられた、琉からの非情な宣告。
目を見開きガバッと顔を上げた愛里咲の目の前に、楽しそうに笑う琉の笑顔と潰れたメロンパン…。
「きゃぁぁぁぁぁ、メロンパンんんんーっ‼︎ 」
大好きなメロンパン。
CMを見る度「早く食べてみたい」と思っていた新作の生クリーム入りメロンパン。
無残に生クリームが飛び出したその姿に、愛里咲はヘナヘナとその場に座り込んだ。
その横にしゃがみ込む琉。
悲嘆に暮れる愛里咲を楽しそうに眺めながら、愛里咲の買ってきたコンビニおにぎりを食べ始めた。
愛里咲を突き飛ばし、摩美は勢い良く部屋を飛び出して行った。
その勢いに押され、よろけた愛里咲を抱き止める琉。
パンッと小さな破裂音が足元から聞こえた。
「あ! 琉ちゃんの朝ご飯!」
床に転がったコンビニ袋。
愛里咲の言葉に、琉がそれを拾い上げた。
「中は無事みたいだぞ」
ガサガサと袋の中を確認した琉。
その言葉に、愛里咲はホッとため息を吐いた。
「良かったぁ…」
「……メロンパン以外は」
安堵する愛里咲の言葉に重ねられた、琉からの非情な宣告。
目を見開きガバッと顔を上げた愛里咲の目の前に、楽しそうに笑う琉の笑顔と潰れたメロンパン…。
「きゃぁぁぁぁぁ、メロンパンんんんーっ‼︎ 」
大好きなメロンパン。
CMを見る度「早く食べてみたい」と思っていた新作の生クリーム入りメロンパン。
無残に生クリームが飛び出したその姿に、愛里咲はヘナヘナとその場に座り込んだ。
その横にしゃがみ込む琉。
悲嘆に暮れる愛里咲を楽しそうに眺めながら、愛里咲の買ってきたコンビニおにぎりを食べ始めた。