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それぞれの後編
第13章 サディスティック・マリッジ〜第八章・冬〜【これからもずっと】
「琉くんっ、愛里咲! こっちこっち‼︎ 」
芽衣が両手をブンブン振って居場所を知らせてくれる。
琉と愛里咲がチェックアウトを済ませホテルロビーに向かうと、既に全員が集合していた。
「あー、寝癖直ってる」
そう言いながら、摩美が琉の前髪へと手を伸ばす。
「寝癖?」
「夏川くんの寝癖⁉︎」
「見たかったぁ‼︎ 」
摩美を突き飛ばす勢いで、伊藤・神谷・荒木が、琉の元へと駆け寄る。
(あの後すぐシャワー浴びちゃって、琉ちゃんの貴重な寝癖は触れなかった……)
唯一それに触ったのは摩美だけ。
そう思うと愛里咲の胸がモヤモヤとする。
「琉、寝癖付くほど爆睡したのかよ? 俺なんて一睡もしてないんだぞ?」
「目の下にひどい隈を作って威張らないで下さい」
「よし、コンビニで栄養ドリンク買ってこよう。付き合え!」
佐藤が琉の肩を抱き、コンビニへと歩き出す。
摩美・伊藤・神谷・荒木がゾロゾロと着いて行くのを目で追いながら、愛里咲は溜息を吐き出した。
芽衣が両手をブンブン振って居場所を知らせてくれる。
琉と愛里咲がチェックアウトを済ませホテルロビーに向かうと、既に全員が集合していた。
「あー、寝癖直ってる」
そう言いながら、摩美が琉の前髪へと手を伸ばす。
「寝癖?」
「夏川くんの寝癖⁉︎」
「見たかったぁ‼︎ 」
摩美を突き飛ばす勢いで、伊藤・神谷・荒木が、琉の元へと駆け寄る。
(あの後すぐシャワー浴びちゃって、琉ちゃんの貴重な寝癖は触れなかった……)
唯一それに触ったのは摩美だけ。
そう思うと愛里咲の胸がモヤモヤとする。
「琉、寝癖付くほど爆睡したのかよ? 俺なんて一睡もしてないんだぞ?」
「目の下にひどい隈を作って威張らないで下さい」
「よし、コンビニで栄養ドリンク買ってこよう。付き合え!」
佐藤が琉の肩を抱き、コンビニへと歩き出す。
摩美・伊藤・神谷・荒木がゾロゾロと着いて行くのを目で追いながら、愛里咲は溜息を吐き出した。