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それぞれの後編
第15章 【うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww】続2
「じれったいなぁ、もう! いつお嫁に来る?」
「よ、嫁⁈ いや、うちはお父さんが嫁には出さーんって…じゃなくて‼︎ 」
まだお互い学生同士なのに…
そう反論しようとした蘭の身体が、グッと後ろに引かれる。
間近にあったむぅの母親の顔が遠ざかり、蘭の視界を広い背中が覆った。
「やめろ。詮索せずに見守れないのかよ?」
背中越しでもわかる、むぅの呆れたような声色。
「むぅが何も教えてくれないからでしょ」
「蘭の母親との話のネタにしたいだけだろ」
「当たり前でしょ」
「開き直んなよ」
冷めた口調で言い返すむぅに痺れを切らしたのか、むぅの後ろにいる蘭を母親が覗き込む。
「ら〜ん♡ おばさんと2人でお話しよう」
蘭に向けて伸ばされた母親の手を、
パシ…
払うようにして、むぅは蘭の手を取る。
「蘭の部屋行こう」
「え?」
蘭の返事も待たずに歩き出すむぅ。
その背に、母親の小さな舌打ちが聞こえた。
「よ、嫁⁈ いや、うちはお父さんが嫁には出さーんって…じゃなくて‼︎ 」
まだお互い学生同士なのに…
そう反論しようとした蘭の身体が、グッと後ろに引かれる。
間近にあったむぅの母親の顔が遠ざかり、蘭の視界を広い背中が覆った。
「やめろ。詮索せずに見守れないのかよ?」
背中越しでもわかる、むぅの呆れたような声色。
「むぅが何も教えてくれないからでしょ」
「蘭の母親との話のネタにしたいだけだろ」
「当たり前でしょ」
「開き直んなよ」
冷めた口調で言い返すむぅに痺れを切らしたのか、むぅの後ろにいる蘭を母親が覗き込む。
「ら〜ん♡ おばさんと2人でお話しよう」
蘭に向けて伸ばされた母親の手を、
パシ…
払うようにして、むぅは蘭の手を取る。
「蘭の部屋行こう」
「え?」
蘭の返事も待たずに歩き出すむぅ。
その背に、母親の小さな舌打ちが聞こえた。