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それぞれの後編
第15章 【うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww】続2
大事に…
大事に……
蘭が大事に貞操を守るうちに、
夏休み最後の週末が来て、
月曜からは新学期が始まる。
土曜日の今日は、この辺りでは大きな花火大会がある。
煌太と音羽は、互いに浴衣を着込んで花火大会へと出掛けて行った。
むぅと蘭はと言えば…
「蘭……ここも間違ってる」
「えーっ、やってる暇ないよ! まだこっちが終わらない!」
書き写すだけの課題は1ページずつズレていてやり直し。
問題集は下敷きを挟んでいた裏側ページを全部すっ飛ばしていて、半分残っていた事になる。
夏休みの課題はとっくに終わらせていたと思っていたのに、最終確認で発覚した蘭の悲惨な状況。
今日明日で仕上げ切れるかどうか…
花火大会は諦め、2人はむぅの部屋で必死に課題を終わらせていた。
ドォ─────ン…
会場は遠いから、むぅの部屋の窓からは小さな花火が見える。
少し遅れてなる音に、蘭は半泣き顔を上げて外を眺めた。
「来年は花火会場まで行って見ような?」
ガシガシと髪を乱されても、その言葉が嬉しくて、
「うん!」
蘭はぐしゃぐしゃの頭で嬉しそうに笑う。
大事に……
蘭が大事に貞操を守るうちに、
夏休み最後の週末が来て、
月曜からは新学期が始まる。
土曜日の今日は、この辺りでは大きな花火大会がある。
煌太と音羽は、互いに浴衣を着込んで花火大会へと出掛けて行った。
むぅと蘭はと言えば…
「蘭……ここも間違ってる」
「えーっ、やってる暇ないよ! まだこっちが終わらない!」
書き写すだけの課題は1ページずつズレていてやり直し。
問題集は下敷きを挟んでいた裏側ページを全部すっ飛ばしていて、半分残っていた事になる。
夏休みの課題はとっくに終わらせていたと思っていたのに、最終確認で発覚した蘭の悲惨な状況。
今日明日で仕上げ切れるかどうか…
花火大会は諦め、2人はむぅの部屋で必死に課題を終わらせていた。
ドォ─────ン…
会場は遠いから、むぅの部屋の窓からは小さな花火が見える。
少し遅れてなる音に、蘭は半泣き顔を上げて外を眺めた。
「来年は花火会場まで行って見ような?」
ガシガシと髪を乱されても、その言葉が嬉しくて、
「うん!」
蘭はぐしゃぐしゃの頭で嬉しそうに笑う。