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それぞれの後編
第19章 【うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww】続3
昼休み───…
「深雪様ーっ!お願いします!あんな難しい小テストで唯一満点の深雪様ーっ!私に数学を教えて下さい!」
初詣か!とツッコミたくなるくらい、蘭は顔の前で何度も両手を合わせる。
(うーん……蘭は飲み込み悪そうだからなぁ……教えるの大変そう……)
一瞬考えるそぶりを見せて、
「むぅくんに教えてもらえばいいじゃない。付き合ってるんでしょ?」
深雪はまた、読んでいた本へと視線を移す。
「むぅは塾通いで忙しいんだよぉ……おーねーがーいー!」
「あ、”和佳ちゃん” だっけ?頭のいいお友達がいるじゃない?」
「和佳ちゃんはデートに忙しいんだよぉ!おーねーがーいーっ!」
深雪が自分から話を逸らそうとしても、
今回の小テストはマジメにヤバイ点数の蘭はどこまでも食い下がる。
(蘭も塾に行くか、家庭教師を頼めばいいのに……あ!)
”家庭教師” のフレーズに、深雪は上手い言い訳を思い付いた。
「実は深雪さぁ、隣に住んでる大学生の幼馴染みに勉強を見てもらってるんだ。今度の土日も勉強会だから…」
だから無理。そう言いたかったのに、
「ぜっ、ぜひ私もその勉強会に参加させて下さい!」
蘭の瞳がキラキラ輝く。
(うわ…そう来た⁉︎ )
慌てて断り、話を逸らす深雪。
だが───…
「深雪様ーっ!お願いします!あんな難しい小テストで唯一満点の深雪様ーっ!私に数学を教えて下さい!」
初詣か!とツッコミたくなるくらい、蘭は顔の前で何度も両手を合わせる。
(うーん……蘭は飲み込み悪そうだからなぁ……教えるの大変そう……)
一瞬考えるそぶりを見せて、
「むぅくんに教えてもらえばいいじゃない。付き合ってるんでしょ?」
深雪はまた、読んでいた本へと視線を移す。
「むぅは塾通いで忙しいんだよぉ……おーねーがーいー!」
「あ、”和佳ちゃん” だっけ?頭のいいお友達がいるじゃない?」
「和佳ちゃんはデートに忙しいんだよぉ!おーねーがーいーっ!」
深雪が自分から話を逸らそうとしても、
今回の小テストはマジメにヤバイ点数の蘭はどこまでも食い下がる。
(蘭も塾に行くか、家庭教師を頼めばいいのに……あ!)
”家庭教師” のフレーズに、深雪は上手い言い訳を思い付いた。
「実は深雪さぁ、隣に住んでる大学生の幼馴染みに勉強を見てもらってるんだ。今度の土日も勉強会だから…」
だから無理。そう言いたかったのに、
「ぜっ、ぜひ私もその勉強会に参加させて下さい!」
蘭の瞳がキラキラ輝く。
(うわ…そう来た⁉︎ )
慌てて断り、話を逸らす深雪。
だが───…