この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
それぞれの後編
第19章 【うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww】続3
気分転換に他の教科をやれば、蘭はスラスラと解いていく。
それなのに、いざ数学を始めると…
「あーたーまーがーはーぜーるー」
集中力が1分とない。
「もーいいよー。留年でいい。勉強したくない」
土曜を超えて日曜日。
2日掛かりの勉強会。
数学だけ、なかなか先に進まない。
「ご、ごめんねー…あの、良かったらどうぞ」
蘭の数学の出来の余りの酷さに、蘭の母親は差し入れに忙しい。
料理上手な蘭の母親。
翼は笑顔で御礼を言って差し入れに手を出しては、美味しい美味しいと褒めてくれる。
イケメンの笑顔に癒されるマダム2人と違い、
「蘭〜、深雪はもうお手上げ」
深雪はサジならぬペンを投げた。
「でもほら、1ページも進んだ」
それでも笑顔で付き合ってくれる翼にかなりの無理を言って、月曜と火曜の放課後も勉強会をお願いする。
そんな月曜の夕飯、久遠家では…
「男⁉︎ 」
蘭の父親と、ちゃっかり夕飯にお邪魔していたむぅの声がハモる。
「そうなの!優しくて頭が良くて、身体もガッチリしていてね」
蘭の母親の言葉に、
「肉体美なら俺も負けてないぞ」
肉体労働な蘭の父親が腕捲りして力こぶを作ってみせる。
それをチラッと見ることもなく、
「しかも絶品のイケメン♡」
蘭の母親はハート目でうっとりとしている。
俺よりも?と聞けば腹を殴られるから…蘭の父親は、
「ふーん。むぅよりも?」
敢えてむぅの名前を出して、不機嫌に聞いた。
「むぅより…うーん……いい勝負……いやいや、蘭の中ではむぅくんがダントツよね?」
「え⁉︎ 」
突然振られた会話に、爆ぜそうな頭を抱え、ブツブツと ”数学が解ける呪文” を唱えていた蘭は、
むぅの顔を覗き見て、そして顔を真っ赤に染め上げた。
それなのに、いざ数学を始めると…
「あーたーまーがーはーぜーるー」
集中力が1分とない。
「もーいいよー。留年でいい。勉強したくない」
土曜を超えて日曜日。
2日掛かりの勉強会。
数学だけ、なかなか先に進まない。
「ご、ごめんねー…あの、良かったらどうぞ」
蘭の数学の出来の余りの酷さに、蘭の母親は差し入れに忙しい。
料理上手な蘭の母親。
翼は笑顔で御礼を言って差し入れに手を出しては、美味しい美味しいと褒めてくれる。
イケメンの笑顔に癒されるマダム2人と違い、
「蘭〜、深雪はもうお手上げ」
深雪はサジならぬペンを投げた。
「でもほら、1ページも進んだ」
それでも笑顔で付き合ってくれる翼にかなりの無理を言って、月曜と火曜の放課後も勉強会をお願いする。
そんな月曜の夕飯、久遠家では…
「男⁉︎ 」
蘭の父親と、ちゃっかり夕飯にお邪魔していたむぅの声がハモる。
「そうなの!優しくて頭が良くて、身体もガッチリしていてね」
蘭の母親の言葉に、
「肉体美なら俺も負けてないぞ」
肉体労働な蘭の父親が腕捲りして力こぶを作ってみせる。
それをチラッと見ることもなく、
「しかも絶品のイケメン♡」
蘭の母親はハート目でうっとりとしている。
俺よりも?と聞けば腹を殴られるから…蘭の父親は、
「ふーん。むぅよりも?」
敢えてむぅの名前を出して、不機嫌に聞いた。
「むぅより…うーん……いい勝負……いやいや、蘭の中ではむぅくんがダントツよね?」
「え⁉︎ 」
突然振られた会話に、爆ぜそうな頭を抱え、ブツブツと ”数学が解ける呪文” を唱えていた蘭は、
むぅの顔を覗き見て、そして顔を真っ赤に染め上げた。