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それぞれの後編
第19章 【うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww】続3
蘭の部屋に場所を移し、勉強会の成果をむぅに自慢する蘭。

だが、むぅはそんな蘭の話はうわの空で、複雑な表情で蘭を見ていた。


「ほら!土日月と頑張ってほぼ満点!」

バツを付けられた問題は消さず、その隣へやり直す。

そうすれば何を間違えたかわかるから。

翼に言われた通り、バツを付けられては何度もやり直しようやくマルをもらったページを、蘭は嬉しそうにむぅに自慢する。


「ふーん…」

たった一言そう返しては、

(イケメンで、頭良くて、肉体美で、字まで綺麗…かよ……)

むぅは顔を顰める。


「お前さぁ……何で大学生が男だって言わなかった?」

念願のむぅの嫉妬!

それすら気付かず、

「頭が爆ぜそうで!頭の中を呪文がグルグル回ってるの!」

蘭は爆ぜそうな頭を抱え込む。


「呪文?」


あと一問…

どうやっても解けない。

どれだけ説明されてもさっぱり理解出来ない。

怪訝そうなむぅの顔を見つめて、蘭はいっぱいいっぱいな自分の頭を呪った。


(嫉妬に狂うむぅを楽しみにしていたのに!)

翼と深雪のちんぷんかんぷんな会話に呆気に取られ、むぅへの報告メールも忘れた。

その後はもうそれどころじゃなかったし!

ていうか、

(むぅってば、全然嫉妬に狂ってないし!)

”嫉妬に狂う” その言葉通りを期待していたのに…

蘭は、余り表情に出さないむぅの顔をジッと見つめた。

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