この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
それぞれの後編
第19章 【うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww】続3
蘭の部屋に場所を移し、勉強会の成果をむぅに自慢する蘭。
だが、むぅはそんな蘭の話はうわの空で、複雑な表情で蘭を見ていた。
「ほら!土日月と頑張ってほぼ満点!」
バツを付けられた問題は消さず、その隣へやり直す。
そうすれば何を間違えたかわかるから。
翼に言われた通り、バツを付けられては何度もやり直しようやくマルをもらったページを、蘭は嬉しそうにむぅに自慢する。
「ふーん…」
たった一言そう返しては、
(イケメンで、頭良くて、肉体美で、字まで綺麗…かよ……)
むぅは顔を顰める。
「お前さぁ……何で大学生が男だって言わなかった?」
念願のむぅの嫉妬!
それすら気付かず、
「頭が爆ぜそうで!頭の中を呪文がグルグル回ってるの!」
蘭は爆ぜそうな頭を抱え込む。
「呪文?」
あと一問…
どうやっても解けない。
どれだけ説明されてもさっぱり理解出来ない。
怪訝そうなむぅの顔を見つめて、蘭はいっぱいいっぱいな自分の頭を呪った。
(嫉妬に狂うむぅを楽しみにしていたのに!)
翼と深雪のちんぷんかんぷんな会話に呆気に取られ、むぅへの報告メールも忘れた。
その後はもうそれどころじゃなかったし!
ていうか、
(むぅってば、全然嫉妬に狂ってないし!)
”嫉妬に狂う” その言葉通りを期待していたのに…
蘭は、余り表情に出さないむぅの顔をジッと見つめた。
だが、むぅはそんな蘭の話はうわの空で、複雑な表情で蘭を見ていた。
「ほら!土日月と頑張ってほぼ満点!」
バツを付けられた問題は消さず、その隣へやり直す。
そうすれば何を間違えたかわかるから。
翼に言われた通り、バツを付けられては何度もやり直しようやくマルをもらったページを、蘭は嬉しそうにむぅに自慢する。
「ふーん…」
たった一言そう返しては、
(イケメンで、頭良くて、肉体美で、字まで綺麗…かよ……)
むぅは顔を顰める。
「お前さぁ……何で大学生が男だって言わなかった?」
念願のむぅの嫉妬!
それすら気付かず、
「頭が爆ぜそうで!頭の中を呪文がグルグル回ってるの!」
蘭は爆ぜそうな頭を抱え込む。
「呪文?」
あと一問…
どうやっても解けない。
どれだけ説明されてもさっぱり理解出来ない。
怪訝そうなむぅの顔を見つめて、蘭はいっぱいいっぱいな自分の頭を呪った。
(嫉妬に狂うむぅを楽しみにしていたのに!)
翼と深雪のちんぷんかんぷんな会話に呆気に取られ、むぅへの報告メールも忘れた。
その後はもうそれどころじゃなかったし!
ていうか、
(むぅってば、全然嫉妬に狂ってないし!)
”嫉妬に狂う” その言葉通りを期待していたのに…
蘭は、余り表情に出さないむぅの顔をジッと見つめた。