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それぞれの後編
第19章 【うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww】続3
ドキッ…
むぅの心臓は、忙しく高鳴るけれど、
「……何?」
平然を装った声に、蘭は拗ねたように唇を突き出した。
「もっとさぁ…」
「何だよ?」
「……嫉妬に狂って欲しい」
訪れた沈黙。
そして、
「はぁ⁉︎ 嫉妬?狂う⁉︎ 」
お腹を抱えて笑い出すむぅ。
「もー!むぅのバカ!」
ポカポカとむぅの背中を叩く蘭に、余計に笑えてくる。
その大学生がどれだけ大人なイケメンだとしても…
蘭の母親と深雪の母親が同じ部屋にいて、
蘭の気持ちはここにある。
(嫉妬とか…ダサいことしなくても良さそうじゃん)
ニヤけて緩む口元を引き締めて、
「む、むぅ⁉︎ 」
蘭を振り返ったむぅが、蘭の両手を掴まえる。
グッと引き寄せられたむぅの胸に、蘭は真っ赤に染まる顔を押し付けて隠す。
ドキドキと、早鐘を打つのは…
「むぅ…ドキドキしてる……」
自分だけじゃなくて、むぅも同じで…
「……っ……」
慌てたむぅに引き剥がされた蘭の身体。
驚いて見上げたむぅの顔は、
「りんごみたい…」
お互い、負けないくらい真っ赤に染まっていて…
「蘭……」
小さく名前を呼ばれ、返事をする暇もなく重ねられる唇。
まだ慣れないキスに、顔を俯かせる蘭に、
「明日……」
言いかけたむぅ。
遮るように、
「うん!明日こそ!あの問題を解いてみせるよ!」
半分パニックの蘭は早口に捲し立てる。
「……ふーん、頑張れよ」
ポンポン…むぅの手が、蘭の頭を優しく叩いて…
顔を上げた蘭のその唇と、
少し余裕の笑みを浮かべるむぅの唇が、
また、重なった。
むぅの心臓は、忙しく高鳴るけれど、
「……何?」
平然を装った声に、蘭は拗ねたように唇を突き出した。
「もっとさぁ…」
「何だよ?」
「……嫉妬に狂って欲しい」
訪れた沈黙。
そして、
「はぁ⁉︎ 嫉妬?狂う⁉︎ 」
お腹を抱えて笑い出すむぅ。
「もー!むぅのバカ!」
ポカポカとむぅの背中を叩く蘭に、余計に笑えてくる。
その大学生がどれだけ大人なイケメンだとしても…
蘭の母親と深雪の母親が同じ部屋にいて、
蘭の気持ちはここにある。
(嫉妬とか…ダサいことしなくても良さそうじゃん)
ニヤけて緩む口元を引き締めて、
「む、むぅ⁉︎ 」
蘭を振り返ったむぅが、蘭の両手を掴まえる。
グッと引き寄せられたむぅの胸に、蘭は真っ赤に染まる顔を押し付けて隠す。
ドキドキと、早鐘を打つのは…
「むぅ…ドキドキしてる……」
自分だけじゃなくて、むぅも同じで…
「……っ……」
慌てたむぅに引き剥がされた蘭の身体。
驚いて見上げたむぅの顔は、
「りんごみたい…」
お互い、負けないくらい真っ赤に染まっていて…
「蘭……」
小さく名前を呼ばれ、返事をする暇もなく重ねられる唇。
まだ慣れないキスに、顔を俯かせる蘭に、
「明日……」
言いかけたむぅ。
遮るように、
「うん!明日こそ!あの問題を解いてみせるよ!」
半分パニックの蘭は早口に捲し立てる。
「……ふーん、頑張れよ」
ポンポン…むぅの手が、蘭の頭を優しく叩いて…
顔を上げた蘭のその唇と、
少し余裕の笑みを浮かべるむぅの唇が、
また、重なった。