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それぞれの後編
第19章 【うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww】続3
そういえば…と、翼はジーンズのポケットを探る。
「……あった」
小さく呟いた翼。
慌てて伸ばされた深雪の手を避けて、
「蘭ちゃん」
チョコペンで、クッキーをデコる蘭の元へと歩み寄った。
「彼氏へのプレゼントはこのクッキーなの?」
必死さの伝わる蘭のチョコペンお絵描き。
だが、そこに描かれているのが文字なのか絵なのかは翼にはわからない。
「むぅの1歳の誕生日から毎年クッキーをあげているの!今年で17年目だよ!すごくない⁉︎ 」
キラキラと瞳を輝かせる蘭は、満足いく写真が撮れた時の翼の彼女と被る。
「じゃあ今年はおまけ付き。頑張った蘭ちゃんにご褒美。彼氏にあげて?」
翼に渡されたもの…
黒い袋に蛍光で書かれた ”光っちゃう” の文字。
目に付いた ”ゼリー” の文字に食べ物だと判断した蘭。
「ありがとう!」
笑顔で受け取ってラッピング用の袋の中へとしまった。
口元を手で覆い、肩を震わす翼。
そんな翼を呆れたように見る深雪。
2人を気にすることもなく、蘭はもう一枚のクッキーへチョコペンを走らせる。
「蘭ちゃん。さっきの問題の答え、覚えてる?」
翼の言葉にピタリと止まる蘭の手。
翼はその問題を読み上げ、答えへの行程を読み上げていく。
「そうなると、答えは?」
翼の言葉に、
「はい!わかりました!」
スラスラ…
チョコペンを走らせた蘭。
覗き込んだ翼は、
「…………え?」
クッキーに書かれた答えに唖然とした。
「……あった」
小さく呟いた翼。
慌てて伸ばされた深雪の手を避けて、
「蘭ちゃん」
チョコペンで、クッキーをデコる蘭の元へと歩み寄った。
「彼氏へのプレゼントはこのクッキーなの?」
必死さの伝わる蘭のチョコペンお絵描き。
だが、そこに描かれているのが文字なのか絵なのかは翼にはわからない。
「むぅの1歳の誕生日から毎年クッキーをあげているの!今年で17年目だよ!すごくない⁉︎ 」
キラキラと瞳を輝かせる蘭は、満足いく写真が撮れた時の翼の彼女と被る。
「じゃあ今年はおまけ付き。頑張った蘭ちゃんにご褒美。彼氏にあげて?」
翼に渡されたもの…
黒い袋に蛍光で書かれた ”光っちゃう” の文字。
目に付いた ”ゼリー” の文字に食べ物だと判断した蘭。
「ありがとう!」
笑顔で受け取ってラッピング用の袋の中へとしまった。
口元を手で覆い、肩を震わす翼。
そんな翼を呆れたように見る深雪。
2人を気にすることもなく、蘭はもう一枚のクッキーへチョコペンを走らせる。
「蘭ちゃん。さっきの問題の答え、覚えてる?」
翼の言葉にピタリと止まる蘭の手。
翼はその問題を読み上げ、答えへの行程を読み上げていく。
「そうなると、答えは?」
翼の言葉に、
「はい!わかりました!」
スラスラ…
チョコペンを走らせた蘭。
覗き込んだ翼は、
「…………え?」
クッキーに書かれた答えに唖然とした。