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それぞれの後編
第19章 【うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww】続3
「ただいまーっ!」

玄関が開いて、むぅの母親が入ってくる。

「どこ行ってたんだよ?」

リビングには、不貞腐れる可愛い三男坊が一人きり。


誕生日プレゼントに、ご馳走に、ケーキ。

テーブルに並べられたそれらは、男4人でペロリと平らげてしまったようだ。

食事を終えて、それぞれの部屋に籠る彼ら。

むぅだけは一人、リビングでテレビを観ていた。


「ごめんごめん。目の保養してきた」

「こんな日にか?」

18歳になったというのに、母親に誕生日を蔑ろにされて拗ねるなんて、やっぱり三男坊は可愛い。

ヨシヨシと頭を撫でた手を振り払われても、母親にとってはそれすらも可愛い反抗だ。


「むぅへのプレゼント、もう一つあるよ?」

母親の言葉に、怪訝な顔を向けるむぅ。

「部屋で待ってて。もうすぐ届く」

ニヤニヤと笑う母親は、絶対何か企んでる!

そう思うのに、むぅは渋々ながら部屋へと戻る。


そして、

タイミング良く、玄関のドアが開けられた。


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