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それぞれの後編
第19章 【うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww】続3
ダダダダダーッ!
足音で、誰が来たのかわかる。
バン!
勢い良く開けられた部屋のドア。
そして、
「むぅ!ハッピーバースデー!」
飛び込んできた笑顔。
「……覚えてたんだ」
嬉しくて緩みそうになる口元を必死に隠して、むぅはぶっきらぼうに言う。
「当たり前でしょ!」
「蘭はバカだから、今日が何の日か忘れてると思った」
むぅの照れ隠しの言葉。
それを真に受けた蘭は、
「バカじゃなくなったの!解けたよ、数学の問題!」
嬉しそうにカバンを漁る。
「……イケメン大学生に教えてもらって?」
「うん!」
「……否定しないのかよ」
舌打ちするむぅに、
「妬いた?」
蘭は嬉しそうに顔を覗き込む。
「……別に」
顔を背けるむぅの目の前に、綺麗にラッピングしたプレゼントを差し出して、蘭は大きく息を吸い込む。
「お誕生日おめでと。むぅ……ダイスキ……」
最初はいつもの元気な声で。
最後は消え入りそうな小さな声で。
そして、真っ赤になって俯く。
「〜〜〜〜〜〜っ」
堪らず、
グイッ…と少し強引に、むぅは蘭を抱き寄せた。
足音で、誰が来たのかわかる。
バン!
勢い良く開けられた部屋のドア。
そして、
「むぅ!ハッピーバースデー!」
飛び込んできた笑顔。
「……覚えてたんだ」
嬉しくて緩みそうになる口元を必死に隠して、むぅはぶっきらぼうに言う。
「当たり前でしょ!」
「蘭はバカだから、今日が何の日か忘れてると思った」
むぅの照れ隠しの言葉。
それを真に受けた蘭は、
「バカじゃなくなったの!解けたよ、数学の問題!」
嬉しそうにカバンを漁る。
「……イケメン大学生に教えてもらって?」
「うん!」
「……否定しないのかよ」
舌打ちするむぅに、
「妬いた?」
蘭は嬉しそうに顔を覗き込む。
「……別に」
顔を背けるむぅの目の前に、綺麗にラッピングしたプレゼントを差し出して、蘭は大きく息を吸い込む。
「お誕生日おめでと。むぅ……ダイスキ……」
最初はいつもの元気な声で。
最後は消え入りそうな小さな声で。
そして、真っ赤になって俯く。
「〜〜〜〜〜〜っ」
堪らず、
グイッ…と少し強引に、むぅは蘭を抱き寄せた。