この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
それぞれの後編
第20章 サディスティック・マリッジ【あとがきのあと】
届け物があったのは事実だ。

それを届けたらそのまま帰っていいと、そう言われていた。

だが、

「ねっ!根岸さん!」

更衣室へと入ってきた根岸の腕をガシッと捕まえる。

「愛里咲?帰ったんじゃなかったの⁉︎ 」

驚き顔の根岸に、愛里咲は副社長から渡された漆黒の包みを差し出した。

「ささ佐藤さんと、素敵な時間を…」

「……いらない」

愛里咲の動揺具合にその中身を察したのか、根岸はバッサリと切り捨てる。


絶対受け取らない根岸。半泣きでお願いしながらそれを押し付けようとする愛里咲。

更衣室の入口で繰り広げられるその光景を、何人もの女子社員が冷たい視線を浴びせながら出入りする。


「根岸さぁん!お願いしますぅ!」

「ここまでされると恐怖しかない。本当に絶対嫌!」

何度目かのそのやり取りの後、

「何やってんの?」

「まだ残ってたんだ」

聞き慣れた声に、愛里咲と根岸はハッとして振り返った。


「せっかく早く上がらせてやったのに、何やってんの?」

冷たく目を細める坂本と、

「愛里咲、まだ残ってたの?営業部におつかいは?済んだ?」

小さい子に対する口振りな松田。

愛里咲と根岸にとって、仕事でも人生でも女としても先輩な2人。

安心感からか、愛里咲の瞳からはドバッと涙が零れ落ちた。


/440ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ