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それぞれの後編
第20章 サディスティック・マリッジ【あとがきのあと】
「こっ…これは!あれよね⁉︎ 」

「女性同士の攻めアイテム…⁉︎ 」

愛里咲が開いた漆黒の包みの中身に、松田と坂本は目をギラギラと輝かせて興奮する。


「愛里咲と根岸が使うの⁉︎ 」

「何でそうなるんですか!」

大興奮の松田に、根岸は顔を真っ赤にして反論した。


「報告書を提出しろと言われてるんでしょ? 根岸が佐藤さんとしてその様子を愛里咲が書くわけね」

「断るわ!」

坂本の言葉に、根岸は息を切らして反論する。反論に必死過ぎて敬語すら忘れてしまったようだ。


「夫婦仲良好の今は無理です〜!」

更衣室の奥にあるベンチに座り込んだ女四人。

半泣きで頭を抱える愛里咲に、松田と坂本は意地悪な笑みを浮かべ、根岸は困り果てた顔をしてため息を吐き出した。


「破瓜の痛みに顔を歪める夏川くん!うわっ、美味しそう♡」

「相手は佐藤くん⁉︎ イケメン同士のびーえる⁉︎ 」


(びーえる?え?男同士ってこと?佐藤さんと琉ちゃんが⁉︎ )

佐藤の琉への異常な可愛がりぶり。実際は、佐藤が初めて任された新人教育に張り切っていたのだが。

どちらかといえばM気質な佐藤と、本性はS気質な琉は、最初からとても気が合い、互いに独身だったことから仕事でもプライベートでも行動を共にすることが多かった。

まだ愛里咲との交際も結婚も知られていなかった時期、佐藤と琉のBLは女子社員たちの中で噂され、彼女たちの妄想のオカズとされていたのだ。

そのため、

「び、びーえる⁉︎ 」

「夏川くんの処女!」

坂本と松田の言葉に、女子更衣室内の空気が一気に変わる。

ランランと輝く瞳をこちらに向ける着替え途中のお姉様方。真っ赤な顔を俯かせ、思わずロッカーに抱き着く乙女たち。


(ひぃぃぃいいいっ!何で男同士なら歓迎されるの⁉︎ )

顔を引き攣らせた愛里咲は、隣で同じように顔を引き攣らせる根岸に、助けを請うようにしがみ付いた。


「しょ、処女…掘られるのは…っ、夏川くん?佐藤さん?」

「2人共処女なのね⁉︎ それ、貸してくれれば私たちが…」

ジリジリと近付いてくる女子社員たち。

「……愛里咲。それ、包み直して」

強張った声で根岸が漆黒の包みを指差す。

コクコクと首を縦に大きく振りながら、愛里咲は大慌てでそれを包み直した。


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