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それぞれの後編
第3章 身代わり妹〜第三章〜【聖夜】
大きな声でお礼を言って、優太と凛がラッピングをほどいていく。

中から出てきたのは、優太の好きなヒーローの本と、凛の好きなプリンセスの本。


「これ……」

優太と凛が好きなキャラクター…何で知っていたんだろう……。


優太と凛が母に抱き着き、読んで欲しいと甘えている。

確かに2人とも人懐っこい方ではあるけれど、あの時は母の事をあんなに怖がって泣いたのに……。

それに…2人を見つめる母の瞳がとっても優しい……。


「凛ちゃんはシンデレラが好きなのよね」

母は、凛の事を”凛”と呼んでいる。

”美姫”ではなく、”凛”と……。


頭の整理が出来ずにいるのに、私の瞳からは涙が零れ落ちていた。


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