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それぞれの後編
第21章 青天の霹靂
下から突き上げられる圧迫感に、私の腰は淫らに躍り狂う。

互いに向き合って抱き合って、真下から突き上げてくる琉ちゃんの熱い幹に腰を打ち付ける。

「ああっ、ダメ!琉ちゃんっ!」

ギューッとキツく抱き着いて、押し寄せる快楽に意識を飛ばされないように身体に力を込めて堪える。


身体を重ねることが、こんなに気持ちいいなんて知らなかった。

間近で見る琉ちゃんは、時折眉根を寄せて、その綺麗な顔を快楽に歪める。

小さく吐き出される吐息は、食べちゃいたいくらいに甘い。

琉ちゃんのこんな顔を見れるなんて…優越感と高揚感に身体だけじゃなくて心も満たされる。


だけど、幸福に浸ってばかりはいられない。

「また1人でイッただろ?今度はちゃんと付き合えよ」

耳元で囁かれて、床へと寝かされる。

私の両手は琉ちゃんの首に回されているから、拘束していたネクタイが琉ちゃんの身体も引き連れてくる。

小さく舌打ちして、やりにくそうにネクタイを解く彼の姿は……ちょっと可愛い。


「何?まだ縛られてたい?」

自分だけ身体を起こした琉ちゃん。それが寂しくて見つめていたのに、口元を意地悪く上げてそう言った。

違うよ。

まだ、下の方は繋がってるのに……抱き締められてた温もりが離れちゃうの、寂しい……


「 ”付き合えよ” って言ったのに……離れちゃうの?」

思わず口を突いて出た言葉に琉ちゃんは小さく笑って、

「ちゃんと、付き合えよ?」

グッと私の腰を引き寄せた。



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