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それぞれの後編
第21章 青天の霹靂
繋がったままのそこが、キュンキュン疼いて痛いよ。

琉ちゃんと一緒に、果てまで辿り着きたいのに……焦らされた身体が苦しいよ。

吐き出したいのに吐け出せない想いが、涙となって溢れ落ちていく。


「ほら、どこをどうされて気持ちいいのか言えよ」

「あっ、ああっ……いや…っ、言えない……ンッ‼︎ 」

そんな恥ずかしいこと、言えない。

だから、言わなくて済むように琉ちゃんの唇をキスで塞ぐ。

すぐに滑り込んできた舌は、私を高みに連れ去る。

もどかしくて、苦しくて。痛くて、甘く蕩ける。

こんな快楽を知ってしまったら、もう他に逃げられなくなっちゃう。


「んっ!んンッ!」

大きく揺さぶられる身体に、甘くて痺れる感覚が広がって。ああ……また、波に呑まれる……

どこにあるのかわからない琉ちゃんの果てまで強引に連れて行かれる。

流される……琉ちゃんの元へと、ものすごく強い力で流される。


「ん!やぁぁあぁぁ!」

大きく身体が跳ねて力が籠る。なのに、フワフワフワフワ浮いてるみたいに意識が朦朧とする。

込めていた力が一気に抜け落ちて、ぼんやりと瞳を開いたまま指一本動かすことの出来ない私の上に、琉ちゃんが崩れ落ちてきた。


「……っ、は……」

乱れた呼吸の合間に吐き出される甘い甘い吐息。それが、今だ熱の引かない私の肌を撫でて、擽ったいような、ゾクゾクするような、先程までの余韻を漂わせる。

「りゅ……っ、琉……ちゃん……」

絞り出した声は震えていて、顔を上げた琉ちゃんの口元が小さく笑っている。

「愛里咲。もっと食わないと、ここの肉落ちたら抱き心地悪くなる」

そう言って胸の膨らみの天辺をキュッと摘まれて、甘い声を漏らして身を捩らせる。そんな私は、もう完璧に彼に堕ちてしまったんだと痛感させられる。



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