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それぞれの後編
第21章 青天の霹靂
教室の中はもう夕方を通り越して、夜の暗さになっていた。

行為に没頭……してたことが、今更ながら恥ずかしい。

ていうか!

今更だけど、誰にも見られてないよね⁉︎

いつの間にか、自分が裸なんだっていうことすらも気にならなくなってた。

知りたくなかった自分の一面を知ってしまった気がする。


服装を整えて、琉ちゃんと2人で教室を出た。

歩き出してすぐ、

「あら、まだ残ってたの?」

突然響いた声に、驚いて身体が跳ね上がる。見れば、廊下の向こうから隣のクラスの女性教師がこちらへと歩いてきていた。


ヤバイ……まさか本当のことなんて絶対に言えない!なんて言い訳しよう。

口をパクパクさせて言葉を探す私とは裏腹に、

「勉強してたら遅くなっちゃいました。すみません」

琉ちゃんはニッコリと、先生に微笑みながら答えた。

ドキッと胸を高鳴らせたのは私だけじゃない。先生まで顔を赤くして頬を緩ませている。

ううん。さっきまでとのギャップを知っている分、私の方がドキドキしてるはず!


「気を付けて帰るのよ」

なんて、先生は他の生徒に見せたことないような満面の笑みで、琉ちゃんに手を伸ばして厭らし〜手付きでその頭をナデナデし始めた!

年上キラー?天然タラシ?

なんか、すっごいムカつく!


思わず先生を睨み、琉ちゃんの制服の袖を強く引く。

私の方を振り向いた琉ちゃんと目が合えば、琉ちゃんは小さく笑いを零して、

「先生も。お仕事頑張って」

お返し〜と琉ちゃんまで先生の頭をポンポン。
先生ってば顔を真っ赤にしてうっとりと琉ちゃんを見つめてる。


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