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それぞれの後編
第21章 青天の霹靂
大学は……行きたい。
私の両親が出逢った大学。そこに入学することが親の願いでもあったし、小さい頃から漠然と私もそこへ行こうと思っていた。
だけど、そこで何を学ぶのかな?
そこを出たら、どんな仕事に就くんだろう。
大学のこと、もっとお母さんに聞いておけば良かったな。
仕事のこと、もっとお父さんに聞いておけば良かったな。
いろいろ悩むことがあっても、写真の2人は答えてくれない。
「子供の頃はさ、パティシエになりたい!とか友達の真似して言ってたんだよね。でも……今は違うかなぁ……」
「ふーん。そういえば俺も、小学校の卒業アルバムの将来の夢に ”栄養士” って書いたな」
「栄養士さんって……小学生で⁉︎ それすごくない⁉︎ 」
「……うち、母親が栄養士なんだよ」
初耳!
ご両親共働きで留守がちっていうのは聞いたことあるけど、お母さん栄養士さんだったんだ。
「栄養士さんかぁ……いいなぁ……」
「真似すんなよ」
「え⁉︎ 琉ちゃん、栄養士さんになるの⁉︎ 」
「なんねぇよ。料理得意じゃねぇし」
「でも私、料理好きだし……」
「愛里咲の弁当って栄養偏ってそうだよな。味付けも毎日違うし。とてもじゃないけど食えねぇ日もあるし」
……別に、栄養士さん目指してるわけじゃないもん。
料理は好きだけど、仕事にするのはやめておこう。
私の両親が出逢った大学。そこに入学することが親の願いでもあったし、小さい頃から漠然と私もそこへ行こうと思っていた。
だけど、そこで何を学ぶのかな?
そこを出たら、どんな仕事に就くんだろう。
大学のこと、もっとお母さんに聞いておけば良かったな。
仕事のこと、もっとお父さんに聞いておけば良かったな。
いろいろ悩むことがあっても、写真の2人は答えてくれない。
「子供の頃はさ、パティシエになりたい!とか友達の真似して言ってたんだよね。でも……今は違うかなぁ……」
「ふーん。そういえば俺も、小学校の卒業アルバムの将来の夢に ”栄養士” って書いたな」
「栄養士さんって……小学生で⁉︎ それすごくない⁉︎ 」
「……うち、母親が栄養士なんだよ」
初耳!
ご両親共働きで留守がちっていうのは聞いたことあるけど、お母さん栄養士さんだったんだ。
「栄養士さんかぁ……いいなぁ……」
「真似すんなよ」
「え⁉︎ 琉ちゃん、栄養士さんになるの⁉︎ 」
「なんねぇよ。料理得意じゃねぇし」
「でも私、料理好きだし……」
「愛里咲の弁当って栄養偏ってそうだよな。味付けも毎日違うし。とてもじゃないけど食えねぇ日もあるし」
……別に、栄養士さん目指してるわけじゃないもん。
料理は好きだけど、仕事にするのはやめておこう。