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それぞれの後編
第5章 硝子の初恋〜第二章〜【8回目ののクリスマス】
「まゆ、モチロンこの下は…」

「変態トナカイ‼︎ 」

ミニスカートを捲り上げようとした高臣の手を、まゆながパシッと叩いた。

その顔は真っ赤で、約束通り下着をつけていないのだと高臣は直感し、ニッと口元を上げた。


「とりあえず、乾杯しようぜ?」
持ち込んだシャンパンをグラスに注ぐ高臣。

「一口分でいいから‼︎ 」

カクテルやサワーのような甘いお酒を好むまゆなは、並々注がれたシャンパン入りのグラスを見てため息を吐いた。


「メリークリスマス!」
顔を見合わせ、2人の乾杯の声が重なる。

カチンとグラスのぶつかる小さな音が響く。

まゆなはゴクリと一口シャンパンを飲むと、テーブルの上に広げられたご馳走に手を伸ばした。

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