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それぞれの後編
第5章 硝子の初恋〜第二章〜【8回目ののクリスマス】
チュッと、まゆなの首筋に柔らかなものが触れた。

慌てて目を開ければ、まゆなの首筋を、上に向けて高臣の唇が何度も押し当てられていた。


「眞斗っ…」

逃げようとするまゆなの身体は、高臣の力強い腕に勝てない。

スカートを下げようと伸ばしたまゆなの手を払い、腰に回された高臣の腕によってお互いの下腹部が密着する程に抱き寄せられる。


更に、高臣のもう片方の腕は、まゆなの後頭部を押さえながらその髪を掬い上げた。

「このピアス…初めてのクリスマスに贈ったやつだよな?」

耳たぶまで上った高臣の舌が、ピアスを避けてまゆなの耳裏をなぞる。

「うん…っ…」

甘い吐息を含んだまゆなの声に、トナカイの雄の部分の盛り上がりが増した。

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