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それぞれの後編
第6章 サディスティック・マリッジ〜第一章・春〜【新入社員】
会議室では、愛里咲が1人黙々と木村に頼まれた資料作りをしていた。
カチャッ
ドアの音に顔を上げる。
「愛里咲、こっちも20部頼む」
琉が別の資料を持って会議室へと入って来た。
「……自分でやってよ」
言いながら受け取る愛里咲。
「あ、これ、昨日終わったのじゃん。コピー必要ないでしょ?」
「ははっ、学習してるじゃん」
「こういう嫌がらせは、津川さんに散々されましたから」
唇を尖らせ、琉に資料を返す愛里咲。
その唇に琉の唇がフワリと触れた。
「なっ⁉︎ こんな所で!」
慌てる愛里咲を抱き寄せる琉。
「今まで散々、もっとすごい事してきただろ?」
(たっ…確かに……)
思い当たり過ぎる過去を思い出し、愛里咲の顔が赤くなる。
「もっ、もう! 変態っ‼︎」
「誘ってる?」
「だから、何で⁈」
愛里咲は琉の腕の中でジタバタと暴れた。
「ほら、貸せよ」
愛里咲の手の中に握り締められた資料を奪い、手際良く並べて行く琉。
「……ありがと」
恥ずかしそうに笑った愛里咲も、また手を動かし始めた。
カチャッ
ドアの音に顔を上げる。
「愛里咲、こっちも20部頼む」
琉が別の資料を持って会議室へと入って来た。
「……自分でやってよ」
言いながら受け取る愛里咲。
「あ、これ、昨日終わったのじゃん。コピー必要ないでしょ?」
「ははっ、学習してるじゃん」
「こういう嫌がらせは、津川さんに散々されましたから」
唇を尖らせ、琉に資料を返す愛里咲。
その唇に琉の唇がフワリと触れた。
「なっ⁉︎ こんな所で!」
慌てる愛里咲を抱き寄せる琉。
「今まで散々、もっとすごい事してきただろ?」
(たっ…確かに……)
思い当たり過ぎる過去を思い出し、愛里咲の顔が赤くなる。
「もっ、もう! 変態っ‼︎」
「誘ってる?」
「だから、何で⁈」
愛里咲は琉の腕の中でジタバタと暴れた。
「ほら、貸せよ」
愛里咲の手の中に握り締められた資料を奪い、手際良く並べて行く琉。
「……ありがと」
恥ずかしそうに笑った愛里咲も、また手を動かし始めた。