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少し愛して
第11章  秘密③

「福山さんはどこに住んでるの?」
「このお店から歩いて5分くらいの所よ」

「じゃ、僕の家から近いんだね?」
「あら、そうなの?」

「僕の家はセンター南の近くなんだよ」
「あら、本当に近いわね」

「奇遇だなぁ…」
「そうね…」

この自宅がお互い近いという事で二人の距離は益々近くなっていった。
二人は趣味の映画の話しで盛り上がっていた。

すると、岩崎がこう言ってくるのだった。

「今度、僕の家に来て一緒に映画でも観ない?」
「え?岩崎さんの家で?」

「そうだよ。もし嫌でなければだけど」
「嫌じゃないわ。行くわ」

「じゃ、決まりだね」
「そうね」

こうして千佳は岩崎の家に行くことになったのである。




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