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第3章 夫婦の秘密～茉莉亜＆秀弥編

秀さんは、まだ辛いのね…



仕方のないことだけど、もう礼斗から解放されても良いかなって…



私のワガママかも知れないけど…。






礼斗と秀さんと私の３人で過ごした日々は帰ってこない。



私たちは、３人で１つだった。



秀さんを私と礼斗が取り合う形でスタートし、秀さんを挟んで礼斗と私は結ばれた。



そう…私たちの愛は普通ではなかった。



世間の一般常識では理解できないだろうが、私たちは３人で１つの夫婦生活をしていた。



勿論、法律上は私と秀さんが夫婦で礼斗は秀さんと養子縁組みをし子供と言うことになる。



結婚式はアメリカで挙げた。



勿論３人だけで…。



誰にも内緒…。



きちんと籍を入れたのには理由があった。



わたしの妊娠がわかったからだった。



私は双子を妊娠していた。



勿論、秀さんと礼斗のどちらかが父親。



半年後、運命の日を迎えるまで私たちは幸せの中にいた。