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ひだまりのねこ
第9章  事件③

暫く遊んでいると、乾燥機が衣類を乾かし終わった事を告げる「ピーピー」という音がした。

優佳は遊ぶのをやめ、洗濯物を取り出しに乾燥機の所まで行った。
そして、洗濯物を乾燥機から出した。

その洗濯物をベッドの上で畳んでいた。
洗濯するのは良いが畳むのが苦手な優佳だった。

程なくして、洗濯物は畳み終わった。
箪笥の引き出しなどにそれを収納してゆく。

ふと、クロちゃんのことが気になった。
名前を呼んでみる。

返事が無い。
おかしいなと、思った。

マルは足元で寝そべっていた。
また、クロちゃんの名前を呼ぶ。

また、返事が無い。
段々と、心配になってきた。

どこに行ってしまったのだろう。
優佳はそう思っていた。

「クロちゃーん!!」

そう優佳は叫んでみた。
そんなに広い部屋ではない。

6帖二間に6帖のキッチンにお風呂場とトイレである。
隠れる所などどこにあろうか。


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