この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ひだまりのねこ
第11章  嫌い②

優佳は毎日この薬を飲ませ続けたのである。
日に日に、お尻のキズは小さくなっていった。

クロちゃんはこのお薬が余り好きではなかったが、優佳から飲まされると何だか頑張れるのだった。

クロちゃんは優佳を独り占めできる喜びを知った。
こうして具合が悪かったり、ケガをすると優佳はとても優しくなるからだった。

そして、また10日後に動物病院に行くことになった。
クロちゃんを洗濯ネットに入れてキャリーケースに詰め込んだ。

相変わらず「ギャーギャー」と鳴きわめいていた。
本当に病院が嫌いだったのだ。

動物病院が好きな犬や猫は多分余りいないだろう。
クロちゃんも同じであった。

先生に臭腺を診てもらった。

「うん、いい感じに治ってるね。反対側の臭腺を絞ろうか」

そう言うと先生は肛門の辺りをギュッと指で摘まんだ。
すると、クロちゃんは悲鳴に似た声を上げるのだ。

その声は、今まさに殺されるのではないか。
と、思える様な叫び声だった。

「うん、やっぱりこっちも溜まってたね。出せて良かったよ。このままにしてたらまた反対側が破裂するところだったよ」

「先生、ありがとうございます」
「いや、これでクロちゃんが元気になればそれでいいから」

そう言うと先生は笑ってくれるのだ。

/82ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ