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ひだまりのねこ
第12章  マル
(2)
マルが虹の橋を渡ってしまってからだった。
クロちゃんはマルを探すようになった。

優佳にこう言うのだ。

「(マルはどこに行ったの?)」
「マルは天国に行ったのよ」

「(天国ってどこ?)」
「お空の向こうよ」

「(僕、分からない…)」

そう鳴くとまた部屋中を歩きながら

「(マル、どこにいるのー?出てきてー!!)」

と、鳴くのである。
マルが居なくなってからクロちゃんはご飯を余り食べなくなった。

優佳は心配になっていた。
クロちゃんがマルの後を追って逝ってしまうのではないか。

そう、思っていたのだ。
クロちゃんは毎日、毎日、マルを部屋の中に探していった。

でも、マルはもう居なかった。
それを理解できないクロちゃんだった。

マルとクロちゃんは本当に仲良しだった。
良くクロちゃんはマルを追いかけて遊んでいたのだ。

身体もクロちゃんの方が大きかった。

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