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ひだまりのねこ
第12章  マル

そんな小さなマルをいつも追いかけて遊んでいた。
クロちゃんは良くマルのハウスに入っては眠っていた。

その姿を見るとマルは優佳の所に来て訴えるのだった。

「(またクロちゃんが私のハウスで寝てるの。優佳ちゃんどうにかして!!)」

優佳はその訴えを聞き、マルのハウスで寝ているクロちゃんを引っ張り出してはなだめるのだった。

マルとクロちゃんは良くマルのベッドで一緒に眠っていた。
その姿は本当に微笑ましいものだった。

クロちゃんは暫く食欲がなかった。
でも、日に日にそれはなくなっていった。

マルが居ないことを理解していったのだ。
マルが居なくなってからクロちゃんは益々甘えん坊さんになっていった。

いつも優佳の後を追いかけてはじゃれていた。
クロちゃんは食欲を取り戻し、元気になっていった。

優佳を独り占めできることをクロちゃんは嬉しく思っていた。
そして、クロちゃんは思っていた。

優佳ちゃんは僕がこれから先守ってゆこうと。
マルが居なくなった今、優佳ちゃんを守れるのは自分しかいないと思っていた。

クロちゃんは優佳のナイトになったのだった。



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