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七色のリビドー
第2章 剛茎自慢の教育者
「な、なんだあ〜。七瀬だったのか〜あ!危ないだろ、走ったら。」
「はい、気をつけます」
自然と豊満な胸元に目がいき、顔がニヤつく。
あー、今日も溜息が出るほどいい女だ。
みくとヤリまくりてぇなと邪な考えが浮かぶも、どことなく元気がない様子が気になった。
「…?どうかしたか?なんだか元気がないようだが」
「え!?い、いえ!大丈夫です!失礼します」
足早にみくが立ち去る。
その残り香から、いつもはしない洗い立てのニオイがしたことに、俺は不信感を覚えた。
言いなれば先程までシャワーを浴びていたかのようなニオイ。
そう言えば、七瀬の髪がほんのりと濡れていたことに気がついた。

(…?なんだあいつ…さっきまで泳いでたりしてたのか?いやしかし…今日はプールなんて開放してない筈だがな〜)

あれこれと考えあぐねていた矢先、ふと目に飛び込んできた新藤教授の部屋に…俺は、はたっとした。

(…?もしかして七瀬…あそこから出てきたのか?したら七瀬は、さっきまで新藤の部屋に居たって事になる…)

室内→男女二人きり→シャワー
そこから連想されることに、俺の全筋肉が強張った。
まさかのまさかとは思う。
だが、新藤の部屋なら、宿直用でシャワー室が設けられている筈だ。
七瀬は、そこでシャワーを浴びたのか?
「!!」
半ば信じ難い仮説を思い浮かべながら、俺の足は新藤の部屋へと向かっていた。
「おい!こら、オッサン!!!!」
ノックもせずに扉を開け、半ば強引に中へと入る。
なんだと怯える新藤をぐっと引き寄せた。
「おい、てめぇもしかして…七瀬とヤったんじゃねーだろうなあ?」
俺の言葉に、ひっ!?と新藤が硬直する。
その態度から全てを察すると、俺はどうにもやりきれない気持ちになった。
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