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未熟の淫情
第5章 幼馴染の契り

 今思い返せば、カズマの初恋の相手は美結ではなく、美紀だったのかもしれない…

身体の成長と共に、カズマはいつしか美紀を幼馴染の母親ではなく、
大人の女として意識し、性の対象として見る様になっていた…

そして、今でも決して忘れることのできない衝撃的な事件が起こったのである…

ソレは小6の冬休みだった…

まるで自分の家の様に、カズマが何気なく、美紀の家に上がり込むと、
部屋に美結の姿はなく、別の部屋から何やら、女性の艶かしい吐息が聞こえてくる…

好奇心を抑え切れず、カズマがコッソリ中を覗いてみると…
下半身だけを露出した美紀がM字開脚の体勢になり、股間を自ら手で弄っていた…

カズマは身体が硬直し、そこから一歩も動くことが出来ず、美紀の痴態に釘付けとなる…

 「エッ!…カッ、カズマくん?」

視線を感じ、覗いているカズマに気付くと、美紀は慌てて股を閉じ、アタフタした…

言い逃れのできる状態ではない…

 「…い、いつから覗いてたの?」

 「…ご、ごめんなさい!」

見てはイケないモノを見てしまったカズマは恐縮し、謝罪する…

 「…ううん…恥ずかしいトコ見られちゃったね…
黙って入ってきたカズマくんは許されないけど、無防備にしてたコッチもイケなかったわ」

美紀は開き直るしかなかった…

イク処まで見られなかったのは、せめてもの救いだろう…

 「もう6年生なら、学校でも性教育の勉強をしてるだろうし、
今オバサンが独りでナニをシテたかも知ってるわよね?」

確かに、友達から聞いた話でも、ソレがオナニーだというのは理解できた…

 「カズマくんだって、自分でシタことあるんじゃない?」

 「…な、ないよ…どうすればイイか解らないし…何か…怖くて…」

 「フフッ…そうなんだ…別に悪いことじゃなくて、しちゃイケないことでもないのよ…
男の人なら、誰でも皆、当たり前にシテるコトだし、
女の人もムラムラしたり、スッキリしたい時なんかには独りでしちゃうモノなの…」

こう教えてくれた美紀の表情は、どこか寂し気に感じられる…

 「ほら、ソコで勃ってないでコッチにいらっしゃっい…オバサンのも見たんだし、
カズマくんが誰にも言わないって約束してくれるなら、オバサンが教えてあげるから…」

こうして、口止めを交換条件に、美紀が性の手解きをしてくれる事になったのだった…
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