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Love triangle +1
第5章 塁
「うわ……」

洋服を脱がされて開口一番。
塁が目を見張り、真理愛は赤面した。

「変?変、だよね……?ちょっと、派手過ぎちゃった」
──ごめんね?

全身をまじまじと見詰めてくる塁の視線に居た堪れなくなり、真理愛は両手で自分の体を包み込む。
そんな真理愛を、塁の両腕がすかさず抱き寄せた。

「そんな事ないよ。今まで見た事なかったから一瞬驚いちゃったけど、なんて言うか……すごく、こう」
「すごく……?」
「……興奮する」

表情を窺い知る事は出来ないが、きっと自分と同じく顔を赤らめているだろう事は伝わってきた。
真理愛はそっと塁の背中に手を回し、胸に頬を寄せた。

「引かれたらどうしようかと思ってた」

本音を零せば、塁がむきになって否定してくる。

「どうして?引かないよ」
「塁は可愛い系の洋服が好きでしょ?下着もずっとそれに合わせてきたから」

言いながら、真理愛は両脚を擦り合わせる。
ピンクや白。
それからブルー等のフリルやリボン多めの下着をデートでは選んでいたが、今夜は黒。
しかも布面積は極めて小さく、最低限のみを覆っているデザイン。
自分で身に着けてきておきながら、いかにも誘っているかのようで、酷く恥ずかしい。
脱衣所の大きな鏡に映る自分の姿を横目に、穴があったら入りたくなる。
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