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Love triangle +1
第5章 塁
高校に入学して人生初めての彼氏が出来た。
一つ上の部活動の先輩で、特に大きな喧嘩をする事もなく楽しい日々が過ぎていった。
けれどこれと言った理由はなく、彼の卒業と同時に自然消滅してしまった。
新しい彼氏が欲しいなと漠然と思っていた夏に起った、あの出来事。
それからは誰かとどうかなりたいなどとは、到底思えなくなった。
長期休暇に加え、祝日等を利用して、明らかに実家に帰る事が多くなった双子の相手だけで精一杯だった。
それでも、事ある毎に『好きだ』と言いながら他の誰かにも手を出している事実を直に知り、一人苦しんでいるのが段々馬鹿らしくなってきた。
大学に入学し、何人かから交際を申し込まれたのを機に、思い切って数年振りに異性と付き合ってみる事にした。
いつまでも自分と異なる性を避けては生きていかれない。
結婚するしないにかかわらず、大学も共学だったし、社会に出たら尚更だと判断したから。
あの夜の事も、彼ら兄弟の事も、許し難く忘れられないけれど、いつまでも引き摺っている訳にもいかなかった。
悔しさをバネに、強く生きて行こうと誓った。
その一歩が、すっかり遠退いていた異性との踏み込んだ付き合いだった。
一つ上の部活動の先輩で、特に大きな喧嘩をする事もなく楽しい日々が過ぎていった。
けれどこれと言った理由はなく、彼の卒業と同時に自然消滅してしまった。
新しい彼氏が欲しいなと漠然と思っていた夏に起った、あの出来事。
それからは誰かとどうかなりたいなどとは、到底思えなくなった。
長期休暇に加え、祝日等を利用して、明らかに実家に帰る事が多くなった双子の相手だけで精一杯だった。
それでも、事ある毎に『好きだ』と言いながら他の誰かにも手を出している事実を直に知り、一人苦しんでいるのが段々馬鹿らしくなってきた。
大学に入学し、何人かから交際を申し込まれたのを機に、思い切って数年振りに異性と付き合ってみる事にした。
いつまでも自分と異なる性を避けては生きていかれない。
結婚するしないにかかわらず、大学も共学だったし、社会に出たら尚更だと判断したから。
あの夜の事も、彼ら兄弟の事も、許し難く忘れられないけれど、いつまでも引き摺っている訳にもいかなかった。
悔しさをバネに、強く生きて行こうと誓った。
その一歩が、すっかり遠退いていた異性との踏み込んだ付き合いだった。

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