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Love triangle +1
第6章 結婚宣言
「リオ、あのね」
「うん?」
「私、リオに話があって」
後回しにすればする程、言いにくくなる。
夜になったら喋るどころか、それこそ思考すら働くなってしまう。
震える心を奮い立たせ、真理愛は利音と向き合う。
「塁の事、なんだけど」
「ルイ君?」
車を発進させようとしていた利音の手が、その名に反応する。
「私やっぱり塁と──」
「ルイ君、どうだった?先週今日とおんなじ下着でデートしてきた?」
真理愛を遮り、利音の声が弾む。
「Tバックなんてルイ君には刺激強過ぎたかなあ。でもルイ君、いつもより張り切ってくれただろ?」
探るような目つき。
下世話な問い。
意味深な笑み。
それらに嫌悪感を覚えながらも、真理愛は全てを曖昧にかわす。
そして、開口する。
「私。やっぱり塁と結婚したい」
どくどく波打つ心臓の音がすぐそこで聞こえそうなくらい高まる緊張の中、真理愛は利音に告げる。
怖さに目線を反らしたくなるが、いつもと違う自分を知らしめる為にもそれは出来なかった。
いつにない真理愛の強い口調に、からかいの色が利音から瞬時に失われた。
「うん?」
「私、リオに話があって」
後回しにすればする程、言いにくくなる。
夜になったら喋るどころか、それこそ思考すら働くなってしまう。
震える心を奮い立たせ、真理愛は利音と向き合う。
「塁の事、なんだけど」
「ルイ君?」
車を発進させようとしていた利音の手が、その名に反応する。
「私やっぱり塁と──」
「ルイ君、どうだった?先週今日とおんなじ下着でデートしてきた?」
真理愛を遮り、利音の声が弾む。
「Tバックなんてルイ君には刺激強過ぎたかなあ。でもルイ君、いつもより張り切ってくれただろ?」
探るような目つき。
下世話な問い。
意味深な笑み。
それらに嫌悪感を覚えながらも、真理愛は全てを曖昧にかわす。
そして、開口する。
「私。やっぱり塁と結婚したい」
どくどく波打つ心臓の音がすぐそこで聞こえそうなくらい高まる緊張の中、真理愛は利音に告げる。
怖さに目線を反らしたくなるが、いつもと違う自分を知らしめる為にもそれは出来なかった。
いつにない真理愛の強い口調に、からかいの色が利音から瞬時に失われた。

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