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Love triangle +1
第6章 結婚宣言
あれも言ってやりたい、これも言ってやりたいと考えてきたのに、いざ本人を目の前にすれば彼のペースにいつの間にか嵌っている。
情けなさの極みだけど、7年もの間に蓄積された関係を崩すのは容易ではなかった。
それでも、どうしても言わなきゃいけない事がある。
分かってもらわなければ、望む未来へと進めない。
彼らにしたってこの先何年も、こんな異常な関係を続けるつもりなどないはず。
お互いいつもまでも若くはない。
思い描く将来も、それぞれあるだろう。
この機会に、お互い全てをなかった事にしてもいいのではないか。
思う事はあるけれど、自分さえ呑み込みさえすれば──。
既に乱され始めた心と体を努めて鎮めながら、真理愛は運転席の利音を見遣る。
シートベルトに手をかけようとしていた利音が視線に気付き、こちらに寄って来る。
身構えたが、なんて事はない。
ベルトを斜めにかけられて、強張った体が脱力する。
「じゃあ、行こっか。今日はお天気だし、絶好のドライブデート日和だよ」
利音が微笑んだ。
情けなさの極みだけど、7年もの間に蓄積された関係を崩すのは容易ではなかった。
それでも、どうしても言わなきゃいけない事がある。
分かってもらわなければ、望む未来へと進めない。
彼らにしたってこの先何年も、こんな異常な関係を続けるつもりなどないはず。
お互いいつもまでも若くはない。
思い描く将来も、それぞれあるだろう。
この機会に、お互い全てをなかった事にしてもいいのではないか。
思う事はあるけれど、自分さえ呑み込みさえすれば──。
既に乱され始めた心と体を努めて鎮めながら、真理愛は運転席の利音を見遣る。
シートベルトに手をかけようとしていた利音が視線に気付き、こちらに寄って来る。
身構えたが、なんて事はない。
ベルトを斜めにかけられて、強張った体が脱力する。
「じゃあ、行こっか。今日はお天気だし、絶好のドライブデート日和だよ」
利音が微笑んだ。

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