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Love triangle +1
第8章 繋がらない繋がり
「塁、これくらいでどうかな」
横からフライパンを覗き込んた塁が、満面の笑みに変わる。
「うん。いい色になってる」
格闘の末微塵切りにした玉ねぎを炒める事、15分程。
ただの焦げた玉ねぎになってしまわないか途中何度も心配になりながらも、根気強く炒め続けた甲斐があった。
無事『飴色玉ねぎ』の合格点を貰い、真理愛は安堵する。
少し前に恋人が用意してくれていた、合挽肉が入ったガラスボウル。
炒めたばかりの玉ねぎをその中に一気に投入しようと試み、塁の慌てた声がかかる。
「真理愛、ちょっとストーップ!」
真理愛はびっくりして、弾かれたように手を止める。
「玉ねぎは、一旦こっちの皿に移してから」
「移す?」
「うん。熱いままだと肉の脂が溶けちゃうからね。ここは面倒でも、ちょっと冷ましてから」
成程と思い、言われるまま、真理愛は小皿へと玉ねぎを移動させた。
その間に肉の準備をしておこうと言う彼に従い、牛乳に浸したパン粉や卵、ナツメグや塩胡椒などの調味料を入れてよく捏ねる。
一工程毎に恋人の顔を窺うのだが『大丈夫』と背中を押され、どうにか粗熱のとれた玉ねぎを混ぜ合わせるまで辿り着いた。
横からフライパンを覗き込んた塁が、満面の笑みに変わる。
「うん。いい色になってる」
格闘の末微塵切りにした玉ねぎを炒める事、15分程。
ただの焦げた玉ねぎになってしまわないか途中何度も心配になりながらも、根気強く炒め続けた甲斐があった。
無事『飴色玉ねぎ』の合格点を貰い、真理愛は安堵する。
少し前に恋人が用意してくれていた、合挽肉が入ったガラスボウル。
炒めたばかりの玉ねぎをその中に一気に投入しようと試み、塁の慌てた声がかかる。
「真理愛、ちょっとストーップ!」
真理愛はびっくりして、弾かれたように手を止める。
「玉ねぎは、一旦こっちの皿に移してから」
「移す?」
「うん。熱いままだと肉の脂が溶けちゃうからね。ここは面倒でも、ちょっと冷ましてから」
成程と思い、言われるまま、真理愛は小皿へと玉ねぎを移動させた。
その間に肉の準備をしておこうと言う彼に従い、牛乳に浸したパン粉や卵、ナツメグや塩胡椒などの調味料を入れてよく捏ねる。
一工程毎に恋人の顔を窺うのだが『大丈夫』と背中を押され、どうにか粗熱のとれた玉ねぎを混ぜ合わせるまで辿り着いた。

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