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Love triangle +1
第8章 繋がらない繋がり
もうひと踏ん張り。
慣れない感触に四苦八苦しながらも、空気を抜きつつ楕円形に成型する。
両面を焼いたら蓋をしながら蒸し焼きにし、ケチャップやウスターソースを煮詰めてソースを作る。
予め茹でておいたブロッコリーとトマトを添えて、ハンバーグが完成した。
途中途中、恋人のアドバイスは受けたものの、基本的には全て自分一人の力でどうにかやり遂げた。
贔屓目に見ても、我ながらなかなかの出来映えだった。
「真理愛。凄く美味しそうだよ」
二皿ならんだハンバーグを眺め、塁が破顔する。
彼の言葉には、絶対的な説得力があった。
嬉しさに、真理愛は照れ笑いを浮かべた。
「あったかい内に食べよう」
常備菜として冷蔵庫に作り置きしてあった、ひじきの煮物。
出汁なるものを初めて鰹節でとった、豆腐とわかめの味噌汁。
炊き立ての白米も茶碗によそい、テーブルにセッティングする。
冷たい麦茶も添えて、夕食の準備は完了した。
向かい合って座り、揃って両手を合わせる。
「いただきます」
ソースのかかったハンバーグを口に運ぶ塁を、真理愛は固唾を呑んで見守る。
「今まで食べてきたハンバーグの中で一番美味しい」
些か大袈裟過ぎではあったが恋人の絶賛を素直に受け取り、真理愛もようやく箸をつける。
果たして人生で初めてまともに作ったハンバーグは、彼の言う通り最高に美味だった。
慣れない感触に四苦八苦しながらも、空気を抜きつつ楕円形に成型する。
両面を焼いたら蓋をしながら蒸し焼きにし、ケチャップやウスターソースを煮詰めてソースを作る。
予め茹でておいたブロッコリーとトマトを添えて、ハンバーグが完成した。
途中途中、恋人のアドバイスは受けたものの、基本的には全て自分一人の力でどうにかやり遂げた。
贔屓目に見ても、我ながらなかなかの出来映えだった。
「真理愛。凄く美味しそうだよ」
二皿ならんだハンバーグを眺め、塁が破顔する。
彼の言葉には、絶対的な説得力があった。
嬉しさに、真理愛は照れ笑いを浮かべた。
「あったかい内に食べよう」
常備菜として冷蔵庫に作り置きしてあった、ひじきの煮物。
出汁なるものを初めて鰹節でとった、豆腐とわかめの味噌汁。
炊き立ての白米も茶碗によそい、テーブルにセッティングする。
冷たい麦茶も添えて、夕食の準備は完了した。
向かい合って座り、揃って両手を合わせる。
「いただきます」
ソースのかかったハンバーグを口に運ぶ塁を、真理愛は固唾を呑んで見守る。
「今まで食べてきたハンバーグの中で一番美味しい」
些か大袈裟過ぎではあったが恋人の絶賛を素直に受け取り、真理愛もようやく箸をつける。
果たして人生で初めてまともに作ったハンバーグは、彼の言う通り最高に美味だった。

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