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Love triangle +1
第2章 遡る朝
「……なんで、いっつもいっつも」
目を開けた途端合った男の視線に、真理愛は嫌悪感を露わにする。
「女の寝顔はそんなじっと見るもんじゃないって、何度も言ってるじゃない。スッピンだし、多分口開けて寝てるし、なんなら薄目で寝てそうだし……とにかく可愛くないから、起きるまでずっと観察してないで」
カーテンの隙間から差し込む朝日は、平日の起床時間よりも遅い事を教えてくれていた。
今日は休日なので、時間的にはなんら問題はない。
ただ、この明るくなってきている部屋で、一体どれくらい前から寝顔を見られていたのだろうかと考えれば恥ずかしさが募る。
肩まで被ってた布団で顔を隠そうとすれば、首の下に逞しい男の腕が入り、その胸に包み込まれるように抱き寄せられる。
「化粧をしてようがしてまいが、起きてようが寝てようが、真理愛はいつだって可愛い」
「その台詞、彼女に言ってあげなよ」
昨夜の激しい振る舞いが嘘のように微笑む礼音の唇が、真理愛の額を吸う。
しかし、慣れっこの真理愛は特に面映く思う事もなく、冷静にアドバイスを送る。
目を開けた途端合った男の視線に、真理愛は嫌悪感を露わにする。
「女の寝顔はそんなじっと見るもんじゃないって、何度も言ってるじゃない。スッピンだし、多分口開けて寝てるし、なんなら薄目で寝てそうだし……とにかく可愛くないから、起きるまでずっと観察してないで」
カーテンの隙間から差し込む朝日は、平日の起床時間よりも遅い事を教えてくれていた。
今日は休日なので、時間的にはなんら問題はない。
ただ、この明るくなってきている部屋で、一体どれくらい前から寝顔を見られていたのだろうかと考えれば恥ずかしさが募る。
肩まで被ってた布団で顔を隠そうとすれば、首の下に逞しい男の腕が入り、その胸に包み込まれるように抱き寄せられる。
「化粧をしてようがしてまいが、起きてようが寝てようが、真理愛はいつだって可愛い」
「その台詞、彼女に言ってあげなよ」
昨夜の激しい振る舞いが嘘のように微笑む礼音の唇が、真理愛の額を吸う。
しかし、慣れっこの真理愛は特に面映く思う事もなく、冷静にアドバイスを送る。

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