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Love triangle +1
第4章 背徳の戯れ
『すぐ終わるから、痛いのもう一回だけ我慢して?』
重なる唇。
侵入する舌。
乳頭を愛撫する指先。
破瓜の血が混じる愛液に濡れた秘部に押し付けられる、避妊具を纏った硬い先端──。
絶望に目の前が真っ黒になった。
やっと終わったかと思った矢先の、行為の再開。
しかも、一度目とは異なる男に。
実兄が言葉なく眺める横で、彼は処女を喪失したばかりのそこに勃起した陰茎を埋めた。
つい今しがた双子の兄が抱いたばかりの女を同じように抱き、堪え切れない快感に呻き、そして欲の全てをぶちまけた。
その夜、自分は二度犯されたのだ。
二人の男に、別々に。
「真理愛?真理愛ってば、どーしたの?」
我に返れば、利音がこちらを不安気に見ていた。
「大丈夫?」
「……大丈夫」
真理愛は俯き、烏龍茶をストローで啜った。
人の気も知らないでとやるせない気持ちになるが、結局口にする事は出来なかった。
したところで、今更どうしようもない。
例えどんなに謝られても、過去は変えられないのだ。
記憶を封じ、どうにか前を向いて生きていくしかない。
そもそも罪悪感を持つくらいなら、最初から寝込みを襲おうだなんて思わないし、ましてや実行に移さないだろう。
重なる唇。
侵入する舌。
乳頭を愛撫する指先。
破瓜の血が混じる愛液に濡れた秘部に押し付けられる、避妊具を纏った硬い先端──。
絶望に目の前が真っ黒になった。
やっと終わったかと思った矢先の、行為の再開。
しかも、一度目とは異なる男に。
実兄が言葉なく眺める横で、彼は処女を喪失したばかりのそこに勃起した陰茎を埋めた。
つい今しがた双子の兄が抱いたばかりの女を同じように抱き、堪え切れない快感に呻き、そして欲の全てをぶちまけた。
その夜、自分は二度犯されたのだ。
二人の男に、別々に。
「真理愛?真理愛ってば、どーしたの?」
我に返れば、利音がこちらを不安気に見ていた。
「大丈夫?」
「……大丈夫」
真理愛は俯き、烏龍茶をストローで啜った。
人の気も知らないでとやるせない気持ちになるが、結局口にする事は出来なかった。
したところで、今更どうしようもない。
例えどんなに謝られても、過去は変えられないのだ。
記憶を封じ、どうにか前を向いて生きていくしかない。
そもそも罪悪感を持つくらいなら、最初から寝込みを襲おうだなんて思わないし、ましてや実行に移さないだろう。

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