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  バガテル第25番イ短調  (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
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 朝ご飯を食べて、シャワーを浴びて…

「さぁ、また、かわいい女の子になろうねぇ」

 おちんちんの付いたかわいい女の子に…

 と、僕を化粧台の前にそう囁きながら座らせ…
 化粧を施してくる。

「ほらぁ、すっごくかわいいわぁ」

「あ…」

 その鏡には…

 誰?…
 と、見まがうほどの美少女が映っていたんだ。

「うわぁ、すっごくかわいい、我ながら良くお化粧できたわぁ」
 と、葵さんは自画自賛をし…

「わたしも駿に負けない様にお化粧しなくっちゃぁ」
 葵さんはそう呟き、化粧を始める。

 そして僕はそんな葵さんの傍らにいて、ドキドキと心を震わせ…
 そして昂ぶりも感じていた。

 だって、鏡に映っている自分が…

 あまりにもかわいくて…

 まるで自分ではない美少女だから…


 確かに髪の毛はウィッグだから全く違うけど…

 もしも僕が、この鏡の中にいる美少女と、街中や、これから行くショッピングモールとかですれ違ったならば…

 必ず振り返ってしまう…

 そんなレベルの美少女なんだ…


「さぁ、できたぁ」
 葵さんはそう言って鏡を見る。

「うん、なかなかだわ…」

 でも…

 駿には負けちゃうかなぁ…

「えっ、そんなことないですよ」

 そう、葵さんは僕とは比べモノにならないくらいに…

 美人なんだ…

「ええ、そうかなぁ?」
 そう呟きながら、僕を鏡の前に並ばせる。

「うーん、なかなかの二人ね」

 その鏡の前には…

 ものすごい美人の葵さんと…

 美少女の僕が居た…

「姉妹に見えるかなぁ?」

「え、姉妹に?」

「うん…」

 見えなくもないが…

 確かに葵さんは実際、間もなく18歳の17歳だし…

 鏡の中の僕は…

 高校生の女の子に見えるかも…

 それも…

 おちんちんの付いた美人、美少女の姉妹が…

 鏡の前にいた…



 
 
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