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バガテル第25番イ短調 (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
103
やっぱり葵さんは僕の心の声が聞こえるんだ…
「うん、聞こえるのよ」
葵さんはにこやかな笑みを浮かべながらサラリと凄いことを言ってきた…
じゃあ、超能力者じゃないか…
「うん、そうみたいかも…」
葵さんは笑ってる…
「だから駿はわたしの目を見て思えばいいから」
「あ、え、ほ、ホント?」
すると葵さんは黙ってニコリと微笑んだ。
「手を繋いでいるか、近くで見つめれば…
分かるのよ…」
「……」
すごい…
「さあ、バスに乗ろうよ」
そしてシャトルバスに乗り込む。
するとさっそく、後ろの席に座った高校生らしき男の子達が…
「なんか、あの二人かわいくね?」
「ヤバいよ、姉妹かなぁ…」
等、コソコソ話している声が聞こえてきた。
うわっ、もう注目浴びちゃってるよ…
そのくらい葵さんはものすごく綺麗なんだ…
「うふふ、駿もかわいいからよ…」
うわ、本当に僕の心の声が聞こえてる…
「でもね、集中したりしないとね」
そうなんだ…
でも、何でもかんでも聞こえちゃったら、アタマがおかしくなっちゃうかも…
「うん、大丈夫よ…」
駿の心の声しか聞こえないから…
「う、うん」
また、サラリと凄いことを言ってきた。
「ほら、わたし達には愛があるからね」
優しい微笑みを浮かべて囁いてくる。
そしてショッピングモールに到着する…
「うわぁ、家族以外で来るのは初めてだわぁ…」
葵さんは本当に嬉しそうであった。
「さあ駿、行こうよ」
と、僕の手を握りショップが連なる方向へと足早に歩き始める。
「ほら、わたし引き籠もりだったしさ、今は通販で何でも帰るからさぁ」
そうか、葵さんは本当に、僕と知り合ってからこうして外に目を向けるようになったって言ってたっけ…
そして僕と葵さんはたくさんのショップを巡りながら、たくさんの洋服を買った…
いや、僕は、買ってもらったんだ。
それも、もちろん全部女の子の服と靴と、下着も…
「これで、明日から楽しみね」
「え?」
「ほら、これで毎日女の子になれる」
やっぱり葵さんは僕の心の声が聞こえるんだ…
「うん、聞こえるのよ」
葵さんはにこやかな笑みを浮かべながらサラリと凄いことを言ってきた…
じゃあ、超能力者じゃないか…
「うん、そうみたいかも…」
葵さんは笑ってる…
「だから駿はわたしの目を見て思えばいいから」
「あ、え、ほ、ホント?」
すると葵さんは黙ってニコリと微笑んだ。
「手を繋いでいるか、近くで見つめれば…
分かるのよ…」
「……」
すごい…
「さあ、バスに乗ろうよ」
そしてシャトルバスに乗り込む。
するとさっそく、後ろの席に座った高校生らしき男の子達が…
「なんか、あの二人かわいくね?」
「ヤバいよ、姉妹かなぁ…」
等、コソコソ話している声が聞こえてきた。
うわっ、もう注目浴びちゃってるよ…
そのくらい葵さんはものすごく綺麗なんだ…
「うふふ、駿もかわいいからよ…」
うわ、本当に僕の心の声が聞こえてる…
「でもね、集中したりしないとね」
そうなんだ…
でも、何でもかんでも聞こえちゃったら、アタマがおかしくなっちゃうかも…
「うん、大丈夫よ…」
駿の心の声しか聞こえないから…
「う、うん」
また、サラリと凄いことを言ってきた。
「ほら、わたし達には愛があるからね」
優しい微笑みを浮かべて囁いてくる。
そしてショッピングモールに到着する…
「うわぁ、家族以外で来るのは初めてだわぁ…」
葵さんは本当に嬉しそうであった。
「さあ駿、行こうよ」
と、僕の手を握りショップが連なる方向へと足早に歩き始める。
「ほら、わたし引き籠もりだったしさ、今は通販で何でも帰るからさぁ」
そうか、葵さんは本当に、僕と知り合ってからこうして外に目を向けるようになったって言ってたっけ…
そして僕と葵さんはたくさんのショップを巡りながら、たくさんの洋服を買った…
いや、僕は、買ってもらったんだ。
それも、もちろん全部女の子の服と靴と、下着も…
「これで、明日から楽しみね」
「え?」
「ほら、これで毎日女の子になれる」