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  バガテル第25番イ短調  (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…

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 そして僕たちは春を迎える。

 この頃の僕と葵さんは…

 僕がほぼ毎日学校帰りに葵さん宅に寄り、女の子の姿に変わって…

 塾代わりに勉強を教わり…

 相変わらずに愛も、愛情も、愛撫も深めていた。

 そしてご両親はそんな僕と葵さんの関係を、多分知ってはいる、いや、知っているはずなんだけど、全くそのことには触れてはこず…

 だから、僕が週末泊まることにも一切は反対はせず…
 逆に一緒に旅行とかを連れていってくれた。

 そしていつも家に来て僕の親が心配するだろうからと、わざわざ僕の家にまで出向き、挨拶までしてくれたのだ。

 そんな僕の両親は、葵さん宅に通う様になってからは成績が信じられない程に上がったからと却って恐縮し…
 本当の意味でも二人の両親の公認の友達となったのである。

 但し、僕の両親は、葵さんとの本当の関係は知らないが…

 だけど僕たち二人にとってはいい事ばかりであり、葵さんは更に落ち着き、見るからに元気に、健康になってきて、週末は二人で女の子としてショッピングモールや映画鑑賞や等のお出かけをする様になっていた。

 そして僕も女の子になって外出することに、いや違う、女の子になる事に馴れて、楽しくて、快感で…

 本当に女の子になる事が完全に生活の一部となり、いや、本当は、心の中では女の子の自分がだんだんと本当の自分になりつつある事を…
 自覚してきていたんだ。

 だから、自然とファッションも、お化粧も上達し、声音もハスキーな女の子みたいなレベルに発生できる様になりつつあったんだ。

 どんどん『おちんちんのある女の子』になっていく…

 いや、それが自然で…

 快感になりつつあったんだ。

 だけどまだ中学生、今度三年生になるから、当然、男の子の時間がほとんどであり、今度はそれを意識して、より男の子らしく振る舞う様にしなくてはならない様になってきていた。

 そしてだんだんと美少女が板に付いてきたと同時に…

 どうやら僕は美少年系の男の子へと変化をしてきていたらしいんだ…





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