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バガテル第25番イ短調 (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
111
そして4月を迎え…
僕は中学三年生に進級し…
葵さんは電車で四駅先の某有名私立高校へ進学した…
ちょうどその頃はお互いが色々と忙しく…
いや実際は葵さんの方が入学に向けて忙しく、今までの様に毎日葵さん宅に寄らず…
本当は僕が遠慮していたのだ。
だがそれは一日置きに一週間だけしたという…
つまりは一週間で三日だけ葵さん宅には行かなかっただけなのだが。
でも、その一週間の一日置きに逢うという事も僕と葵さんの二人の関係には重要なことであり、より深く二人の愛情が深まった感じがしていたし…
それに僕の成績が爆上がりしたという理由からスマホを買ってもらえ、ついにいつでも葵さんとは電話でも話せ、LINEも気軽にいつでも出来る環境が整ったんだ。
今までは僕はパソコンでしか葵さんとは通信が出来なかったから、この新たなスマホの存在は…
中学三年生の僕にとっては画期的な存在となったんだ。
このスマホの存在により、葵さんと逢っていない時間帯でも、いつでも気楽に会話ができ、LINEで繋っていられる…
より親密に…
そしてより深く愛情が高まっていったんだ…
『今日は来るよね?』
葵さんからLINEが来た。
『行きます』
そしてそう返信し、始業式の後に坂の上の葵さん宅の豪邸へと来訪する。
「あら駿さま、いらっしゃいませ」
この頃にはもう家政婦さんにも完全に覚えてもらい、そして女の子としての僕も認識してもらっていた。
ただ本当に不思議なのは…
葵さんのご両親も、この家政婦さんもこの僕の女の子の姿に対して、ホントに自然に受け入れてくれている事であった。
まあ、葵さん本人がこんな女装の女の子で、完全に女性として生活しているせいなのかもしれないが…
「あぁん、駿、久しぶりぃ…」
「いや、昨日会わなかっただけですよね」
「えぇだってぇ、本当は毎日一緒に居たいのぉ…」
いえもう一緒に暮らしたいくらいだわぁ…
「え、あ、うん…」
一緒に暮らしたい…
それは僕も内心そう思っている。
「でしょう、もうさぁ、いっそのことさぁ」
駿もさぁウチで一緒に暮らそうよぉ…
「え、でも…」
まだ中学生だし…
「じゃあさ、来年中学を卒業して、一緒の高校に、ここに一緒に住んでさぁ…」
一緒に通おうよぉ…
そして4月を迎え…
僕は中学三年生に進級し…
葵さんは電車で四駅先の某有名私立高校へ進学した…
ちょうどその頃はお互いが色々と忙しく…
いや実際は葵さんの方が入学に向けて忙しく、今までの様に毎日葵さん宅に寄らず…
本当は僕が遠慮していたのだ。
だがそれは一日置きに一週間だけしたという…
つまりは一週間で三日だけ葵さん宅には行かなかっただけなのだが。
でも、その一週間の一日置きに逢うという事も僕と葵さんの二人の関係には重要なことであり、より深く二人の愛情が深まった感じがしていたし…
それに僕の成績が爆上がりしたという理由からスマホを買ってもらえ、ついにいつでも葵さんとは電話でも話せ、LINEも気軽にいつでも出来る環境が整ったんだ。
今までは僕はパソコンでしか葵さんとは通信が出来なかったから、この新たなスマホの存在は…
中学三年生の僕にとっては画期的な存在となったんだ。
このスマホの存在により、葵さんと逢っていない時間帯でも、いつでも気楽に会話ができ、LINEで繋っていられる…
より親密に…
そしてより深く愛情が高まっていったんだ…
『今日は来るよね?』
葵さんからLINEが来た。
『行きます』
そしてそう返信し、始業式の後に坂の上の葵さん宅の豪邸へと来訪する。
「あら駿さま、いらっしゃいませ」
この頃にはもう家政婦さんにも完全に覚えてもらい、そして女の子としての僕も認識してもらっていた。
ただ本当に不思議なのは…
葵さんのご両親も、この家政婦さんもこの僕の女の子の姿に対して、ホントに自然に受け入れてくれている事であった。
まあ、葵さん本人がこんな女装の女の子で、完全に女性として生活しているせいなのかもしれないが…
「あぁん、駿、久しぶりぃ…」
「いや、昨日会わなかっただけですよね」
「えぇだってぇ、本当は毎日一緒に居たいのぉ…」
いえもう一緒に暮らしたいくらいだわぁ…
「え、あ、うん…」
一緒に暮らしたい…
それは僕も内心そう思っている。
「でしょう、もうさぁ、いっそのことさぁ」
駿もさぁウチで一緒に暮らそうよぉ…
「え、でも…」
まだ中学生だし…
「じゃあさ、来年中学を卒業して、一緒の高校に、ここに一緒に住んでさぁ…」
一緒に通おうよぉ…