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  バガテル第25番イ短調  (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
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 だって、だって、わたし、わたしぃ、あの痴漢の指に感じちゃってぇ…

「勃っちゃったのよぉぉ…」

 わたし、変態なのよぉ…

 声と、心の中の両方から…
  
 慟哭の悲鳴が響き渡ってきたんだ。 


「あ、葵さん、そ、そんなことないですからぁ」
 と、僕はせめて口だけでも…

 せめて声だけでも止めようと…

 必死に唇を押し付け、キスをしていく。

 わたしは痴漢の指に勃っちゃったの…

 変態なのぉ…

 だが、心の叫びを止められない。


 葵さんっ…

 僕はキスをしながら、必死に心の中でも葵さんの名前を叫んでいく。

 そしてきつく抱き締め…

 あっ、そうだ…

 僕は葵さんの股間に手を差し伸べ…

 ギュっ、と握った。

「あっ…」

 あっ…

 あん…

 そして葵さんはブルっと小さく震え…

「……………」

 しゅん…

 僕の目を見つめ…

「しゅん…」

 唇をスッと離し…

 僕の名前を呼んできた。


「しゅん、駿、駿、駿、駿…」

 何度も呟き、股間の僕の手を握り返してきて…

「……ねぇ…して…シテよ…」

 忘れさせて…

「ねぇ…駿…して…お願い…して…」

 するといつの間にか、葵さんの股間は…

 熱く…

 固く…

 震えていた…

「ねぇ…駿のままで…
 男の子の駿のままで…」

 してよ…

 忘れさせてよ…

「は、はい…」

 男の子のままで…

 それは最近では全くなくなっていた…

 いつも、すぐに、女の子になっていたから…

「駿のままで…
 男の子の駿のままで…」

 愛してよ…

 忘れさせてよぉ…






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