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バガテル第25番イ短調 (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
12
「す、すご…」
「ううん、わたしじゃなくて前の人が凄いという事なのよね…」
「前の人が…」
「うん…
臓器移植ってさぁ、提供者(ドナー)の生前情報は一切教えてくれないし、分からない様になっているのよ」
「一切…」
「うん、そう…
つまりは、男か女だったか、もね…」
「え、そ、そうなんだ…」
「だからこのわたしの変化も…
その要因的な事も一切分からないの…」
「……」
「だけどね、このわたしの変化を鑑みるとね…
やはり臓器の記憶転移…
つまりは、この心臓の記憶による可能性が…」
「心臓の記憶…」
「うん、この手術後のわたしの劇的な変化、つまりはこの心臓の前の持ち主が…
きっとIQが高くて…
ピアノの演奏家かもしれなくて…
そして、女性だったのか…
それともLGBTだったのか?…」
「LGBT…って…」
「だってさ、なぜかスカートが履きたくて堪らないし…
そしてさぁ…」
すると葵さんは、そう囁きながら…
僕をジッと見つめてくる。
え…
な、なんだ…
「なんかさぁ…
こうして駿くんと話して分かった、ううん、気付いた事があるの…」
「え…」
すると葵さんは、スッと僕の目の前に近寄ってきた。
あ…
僕より少しだけ背が高い…
「わたしはさぁ…
駿くんにさぁ…」
な、なんだ…
なんとなく、葵さんの目が潤んできた様に見えてきた…
「駿くんに魅かれてる、うん、惹かれてるの…
ドキドキしているの…」
そう囁きながら、両手で僕の頭を押さえ、そして、キスしてきたのである…
「ぁ……」
あ、う、うわ…
濡れた熱い唇が…
甘い舌先が…
僕の心を瞬く間に融かしてきた…
「う、ううん、駿くんが…好き…
この気持ちが、抑え切れないの…」
僕は唇を吸われ、舌先を絡まわされ…
心もカラダも融けそうなくらいに心が震え…
膝の力が抜けてしまい…
ソファに座り込んでしまう。
葵さんはそんな僕の頭を両手で押さえながら、そのままキスをしながら一緒にソファに座り込む。
あぁ、あ、葵さん…
僕に魅かれ、惹かれてるって…
な、なんで?…
会ったのも、話したのも、今日がまだ二回目なのに…
な、なんで?…
心が昂ぶり、カラダが疼いてきていた…
「す、すご…」
「ううん、わたしじゃなくて前の人が凄いという事なのよね…」
「前の人が…」
「うん…
臓器移植ってさぁ、提供者(ドナー)の生前情報は一切教えてくれないし、分からない様になっているのよ」
「一切…」
「うん、そう…
つまりは、男か女だったか、もね…」
「え、そ、そうなんだ…」
「だからこのわたしの変化も…
その要因的な事も一切分からないの…」
「……」
「だけどね、このわたしの変化を鑑みるとね…
やはり臓器の記憶転移…
つまりは、この心臓の記憶による可能性が…」
「心臓の記憶…」
「うん、この手術後のわたしの劇的な変化、つまりはこの心臓の前の持ち主が…
きっとIQが高くて…
ピアノの演奏家かもしれなくて…
そして、女性だったのか…
それともLGBTだったのか?…」
「LGBT…って…」
「だってさ、なぜかスカートが履きたくて堪らないし…
そしてさぁ…」
すると葵さんは、そう囁きながら…
僕をジッと見つめてくる。
え…
な、なんだ…
「なんかさぁ…
こうして駿くんと話して分かった、ううん、気付いた事があるの…」
「え…」
すると葵さんは、スッと僕の目の前に近寄ってきた。
あ…
僕より少しだけ背が高い…
「わたしはさぁ…
駿くんにさぁ…」
な、なんだ…
なんとなく、葵さんの目が潤んできた様に見えてきた…
「駿くんに魅かれてる、うん、惹かれてるの…
ドキドキしているの…」
そう囁きながら、両手で僕の頭を押さえ、そして、キスしてきたのである…
「ぁ……」
あ、う、うわ…
濡れた熱い唇が…
甘い舌先が…
僕の心を瞬く間に融かしてきた…
「う、ううん、駿くんが…好き…
この気持ちが、抑え切れないの…」
僕は唇を吸われ、舌先を絡まわされ…
心もカラダも融けそうなくらいに心が震え…
膝の力が抜けてしまい…
ソファに座り込んでしまう。
葵さんはそんな僕の頭を両手で押さえながら、そのままキスをしながら一緒にソファに座り込む。
あぁ、あ、葵さん…
僕に魅かれ、惹かれてるって…
な、なんで?…
会ったのも、話したのも、今日がまだ二回目なのに…
な、なんで?…
心が昂ぶり、カラダが疼いてきていた…